タロットカードの「塔」、こちらは、タロット全面に、聖書に出ているバベルの塔を思わせる塔が崩れています。
タロットの真っ黒い背景は、良くない事を表しています。「悪魔」と並んで、こちらはタロットの中でも忌み嫌われている恐怖の象徴のようなカードです。
塔のてっぺんに雷が落ちて、塔から人間が落ちています。
塔は、炎と煙に包まれて、今にも崩れ落ちそうです。
炎は、火の粉もまき散らし、どんどん勢いを増していて、どん底とも思われるような状況です。
この塔は、私たちの何を表現しているのでしょうか?
恋愛や、仕事など不幸が訪れてしまうのでしょうか…?
正位置・逆位置が出たときの恋愛・相手の気持ち・復縁・浮気・仕事・未来についてはどうなるのでしょうか?
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タロットカード「塔」の意味と解釈は?
正位置 | 破壊、破滅、崩壊、災害、悲劇、悲惨、惨事、惨劇、凄惨、戦意喪失、記憶喪失、被害妄想、トラウマ、踏んだり蹴ったり、自己破壊、洗脳、メンタルの破綻、風前の灯、意識過剰、過剰な反応、アンチテーゼ、自傷行為。 |
逆位置 | 緊迫、突然のアクシデント、必要悪、誤解、不幸、無念、屈辱、天変地異。 |
突然訪れる災難を意味位する「塔」のカード。
実はタロットカードの中でも、この絵柄が一番恐ろしいと人々から言われてきたカードです。
22枚の大アルカナの中で、正位置と逆位置どちらが出ても、悪い意味が強く出るのがこの塔のカードです。
闇夜に雷が塔の頂上へと落ちています。塔の上に在った王冠のような象徴は崩れ落ちており、人々はなすすべもなく谷底へと落ちていくのです。
テーマは「破綻」。
暗黒の空は、稲妻が走り、人々は助からないだろう…。と希望もない状態が描かれています。
ただし、解釈によっては、解放、改革、殻破りなど、逆位置が良いとされる場合もあります。
タロット「塔」の正位置の意味は?
正位置 | 災害、災難、事故、崩壊、ショック |
・周囲の人が信じられなくなり疑心暗鬼に陥いること。
・愛情が感じられなくなるが相手との関係に固執する。
・不運な状況の流れにより運命の不公平さに失望する。
・恋愛結婚では失恋や別れ離婚の話などが持ち上がる。
・予想できない不運な事故や事件に突然巻き込まれる。
・不運な状況や困難な障害と向き合う必要が出てくる。
塔のカードの正位置は、災難や悲劇の到来を表します。
カードの図柄にも描かれているように、雷のような予期せぬ天災、災いが降りかかり、現状の安定や安心が崩れていくことを意味します。
そして、それと同時に、塔が崩れていく様は、まるで今まで築き上げてきたものが、一瞬のうちに消え去っていく、そんな凄惨な惨事が起きるとされています。
タロット「塔」の逆位置の意味は?
逆位置 | 緊張状態、アクシデント、受難、不安、不幸、天変地異 |
・過去の恋愛等の傷が癒され、前向きな状況が始まる。
・突然の大きな変化により新しい道や可能性が広がる。
・これ以上恐れるものが無いと気が付き前向きになる。
・現状を打開するために、一度関係を崩すことが必要。
・全てを手放す必要が生じるが、先に道が見えてくる。
この塔のカードが逆位置で開かれても、その意味は大きくは変化しませんが、今までの状態に終止符を打つという意味もあります。
あえて正位置との違いを述べるなら、一瞬で結果が訪れるような災難ではなく、いつまでも不安定な状態が続いたり、不安な気持ちが続くかのようなそんなイメージがあります。
正位置が現実的な崩壊や没落を意味して、現状に大胆な変化が訪れるに対して、逆位置はメンタルな意味での内的な不調になります。
ただ、突然すぎる大きな変化や、メンタルの不調からも、そこの脱却や、新しい変化が訪れる未来を示しています。
塔のカードと恋愛
塔の正位置は、内外両面の問題を表し、人の欲望と実際の行動で大きな損失を被ることを表します。
つまり、これを恋愛に置き換えると、その二人の関係に手痛い問題が起きる可能性があります。
塔のカードは、外部からの影響によって現状が崩れることを示すカードなので、恋愛や結婚に関しても、外部の第三者からの影響で危機が訪れるケースがあります。
悪魔の場合、内なる誘惑が危機となるのに対し、外部の影響が強いのが塔のカードです。
逆位置の場合には、それはモヤモヤとした関係や、どっちつかずの中途半端な良くない関係性に陥り、冷めてきつつあったり、音信不通、縁を切りたいけれど、終止符を打てないなど、自分も良くないことになってしまいます。
塔のカードと仕事
塔のカードが正位置に開かれたのであれば、仕事の場合は、何かしらの具体的な問題やトラブルが起きること、及び起きていることを表します。
それまで順調だったのにも関わらず、忍耐力や辛抱強さを試される時が来るでしょう。
特に転職や独立を考えている時なら、今はジッと腰を据えて、起きている問題に対処するなど、今は静かに過ごすときです。
また、この塔のカードが逆位置で開かれたなら、仕事については、現状のバランスが崩れるか、際どい状況がしばらく続きます。
ストレスや不安が長く続くので、体の不調にも要注意です。
塔のカードが出た際の対処法は?
塔のカードが出た時、どんな対処法があるのか気になりますよね。
正位置でも逆位置でも、あまり良くない意味のカード。
タロット占いで、塔のカードが出てしまった場合には、その対処法を考えてしまいますよね。
ただ、塔のカードのテーマは「破壊」であり、これは、古い価値観の破壊や、伝統や権力の崩壊を表しています。
赤いカードは、炎によってそれら旧来のものが焼かれ、消えていく様子を物語っています。
良くない関係は、破滅により再生していくことになり、積み上げてきたものがトラブルによって、たちまち崩壊しますが、その先に明るい道筋となることもあります。
そして、私達はそれによってなにか教訓を得られるはずでしょう。
塔のタロットが出た時のリーディングと解釈の仕方
伝統的な解釈ではバベルの塔ではなく「神の家」とされています。
二人の人物が、自らの作り出した強固な自意識の殻に閉じこもっていた状態から、何らかの外的要因によって開放された状態へと移り行く場面を描き表した様子と解釈されています。
つまり、「神から放出される聖なる力」は実は救済であると解釈し、人間的な宗教組織、即ち「塔」に囚われる人々が開放されるというリーディングも可能です。
「塔」のカードでは、炎のような物体が建物の屋根部分を吹き飛ばしていますが、これによる「塔」は、マルセイユ版だと、政治・経済・教育・文化などの様々なプロパガンダの象徴だと言われています。
なかなか状況がよくならず、悪いことが起きるという意味ですが、逆にこれ以上は悪くならない、古いものが壊れ、新しいものが始まる再生する機会だとも考えられます。
悪魔のカードとは違い、塔は人の力の及ばないところで、否定的な結果や状況に至ってしまうことや、避けることのできない大きな問題を表します。
人の欲望にはきりがなく、得られた幸せや成功を忘れて欲が出てしまうこと、目の前の幸せを忘れてしまうことなどが背景となります。
ただ、塔の意味や解釈の内容に関しては、絵やキーワードの通りではありません。塔の絵柄から、カードが表しているものを適切に感じ取るインスピレーションが非常に重要なことになります。
大切なのは、自分のこれからであり、意味や解釈の仕方は柔軟に対応してください。
まとめ
塔のタロットは、忌み嫌われるカードで、「良くないことが起きる前兆ではないか」と不安に思うかもしれません。
ただし、リーディングと解釈の仕方によると、正位置でも逆位置でも、どちらでも得るものが必ずあり、問題が見えるチャンスと抜け出すチャンスでもあるのです。
破壊からの再生、政治から経済、文化の生まれ変わり、人智を超えたものが、人々を直撃し、幸せとは何かを考えさせられることが起きることを示しています。
つまり、このカードも、人生を前向きに進めていくための一時的なことです。
塔のカードが出てからも、恋愛、仕事などで悩む方、タロットリーディングで、今現在を知りたい方は、ぜひ占い師に詳しく相談をしてみてください。
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