みんな実際は他人に興味はない？他人は自分に興味がないのが当たり前ってこと

あなたは自分が「人に興味がないな」と思っていませんか？

でも、他人に興味がない事は本当にそんなに悪い事なんでしょうか？

実は、みんな他人には興味はない生き物だってことがわかっています。

「他人に興味がない」これを自分の欠点だと思っている人は是非参考にしてみてください。

大前提として、みんな他人への興味は薄い

まず、自分以外のみんなが他人に興味を持っているように感じるかもしれませんが、みんな他人への興味は薄いです。

ましてや会った回数が少ない人、仲良くならなくてもいいかなと無意識に感じている人間関係においては特にです。

では、何に興味があるかというと人は自分に対して一番興味があります。

でも、ネットニュースや、誰かの発言が気になる、ってこともあるかもしれません。

これはなぜかというと、自分の話がされているような気がしたら当然気になるから。

自分が興味があるものの話をしていて自分に影響があるから気になるわけです。

そう言う意味で、私たちは自分に一番興味があり、どうでもいい人のことはどうでもいいということです。

芸能人の不倫のニュースを気にかける人がいるのは、それが自分に関係していたり、自分の正しさを主張したかったりするから。

つまり、人が他人に興味を持つ時は自分の興味の軸で相手を見るとき。

自分がファッションが好きで相手の着ている服に興味を持ったり、自分が気になる仕事があって、それを手にしている状態の人に興味を持ったりします。

人は自分に興味があるからこそ、自分に関係のない他人の話を聞き、人に対しては興味が薄いのは自然なことです。

人は油断すると他人が自分に興味あると勘違いをしてしまう

人は油断すると、他人が自分に興味があるという勘違いをしてしまう生き物です。

少しバズると、みんな自分に興味あるのかな、もっと認めてもらいたいな、と勝手に気合いを入れがちです。

一気に注目を集めた人が潰れたり逃走してしまうのは、勝手にプレッシャーを感じてしまうからこそです。

でも、そんなものは多くの場合、幻想。

先程も述べたように、人は何に興味があるかというと人は自分に対して一番興味があるし毎日の生活があるので、ざっくりとしか見ていないってことです。

学校のクラスで目が合うと、自分のこと好きなのかな？って思い込んでしまう人は多いかもしれません。

でも勘違いや幻想って本当に無駄なんで「他人は自分に（自分のやることに）興味などない」というスタンスに立ち続けることが大事です。

関心前提目線は、逆に動きにくくなる

私の場合はというと、他人に興味ない方だし、他人も自分を気にしていない前提で動いています。

なぜなら、小さい頃から、母親にこう言われていたからです。

「他人は誰も助けてくれないし、誰も見ていない。なぜなら皆自分のことにしか興味がないからだ。」

関心前提目線は、自分自身を冷静に見れなくするし、何よりも逆に動きにくくなります。

自分に関心を持っている前提で動くということは、実際は誰も気にしていないのに、「他の人の架空の目線」を自分一人が気にして動き続けることになるので、空回りです。

たしかに、もちろんその人や活動が好きで応援したり、友達になったり、フォローしたりする人もいます。

でも、大体の多くはざっくりとした景色や雰囲気しか見ていない。

自分に余裕がなくなったら、見向きもしないんです。

自分なりのざっくりとした解像度で見て、面白いものだってなんとなく感じているだけです。

他人に興味がある人は？それにも実は理由がある

このように、実際に他人に興味がある人はそれほど多くありません。

でも、実際に他人に興味があるように見える人もいます。

そういった人はなぜなのかということを突き詰めていくと、答えが見えてきます。

個人の財力でも他人に興味があるかどうかが変わる

他人への関心について面白い研究結果があります。

この研究では、人の視線をトラッキングできるツールを使って視線の動きを追い、資産のある人とない人との違いを分析しています。

それによると、資産がある人は、そうでない人に比べて他人を見ている時間が短かったとそう。

資産を持っていない人、持っている人と比較して、研究チームでは、資産があると他人に関心を払わなくなると結論づけています。

これが何を示すのかというと、資産によって生活の安定が保証されていると、基本的に他人に対して敵対心を抱く必要が薄れてきます。

一方、濃密な人間関係の中で、少ない報酬で我慢しなければならない立場の人は、場合により周囲の人が、敵になり得るため、自然と他人に対する警戒心が強くなります。

目の前に現れた人は、敵か味方なのか、自分に利益になる人なのか、損失となる人なのか分析するようになり、自然と周囲を観察したり、他人に対する関心が高まることになります。

「他人の考えを知りたい」は、自分の考えとのギャップを見つけたい人

中には、「他人に興味がある」、「話したい」、という人もいるでしょう。

ただ、「他人の考えを知りたい」から話したいという人は、自分の考えも同様にすごくその人に話すことが多いですよね。

これはなぜなら、根底に「他人の考えを知ること」によって、自分とのギャップを見つけ、自分という存在の輪郭を確かにしていく方法を取っている人です。

要するに他人を知ることで、自分を知っていくことができるので、楽しい。

これは本質的に自分のことに興味があり、自分の考えを確かめたり、自分を再確認することを楽しんでいます。

話が好きな人は「自分が気持ちよく話せるから」話したい

「話し好きの人」も存在します。

他人と話したいという心理は他人に興味があるように思えがちです。

ですが、人は誰しも、「自分が気持ちよく話させてくれる人」を求めているという心理があります。

人は、自分の話を聞いてもらえるのはもちろん、ちょうどいいタイミングで相槌をもらったり、基本的に考えを肯定してもらえることを求めています。

さらには、価値観が合う人と分かち合えたり、さらに新しい視点から意見を言ってもらえることで、より一層精神が安定します。

したがって、他人のその人に興味があるというのとは少し違って、皆「自分が気持ちよく話せるから話したい」という気持ちが前提にあるから話したいということです。

興味のベクトルが強く向く人は存在する？大事な人には興味は沸く

このように、本質的に、人は他人に興味がないってことが考えてみるとわかってきます。

なぜなら、自分の人生の主人公は自分だから。

ですが、他人なら誰にも関心がないのかっていうとそうではないんです。

自分の大事な人に対しては自然と興味が沸くものです。

自分の子どもやパートナーに興味が沸くように…大事な人に対しては自然に興味が湧きます。

大切な人ができれば、その人が人生の主人公に変化したり、主要人物になりうることってあると思います。

たとえば、友達なら、会うときも不定期、話すのも不定期で問題ないですが、これが恋人なら変わってきます。

恋人なら、定期的に会うようになり、自分のお金と時間をその人に割くということ。

確かに、自分に興味のベクトルが強く向いているというのが人間です。

でも、それと対等ぐらいに興味が出る人間がこの世に存在するとしたら、それは恋人など大事な人です。

誰もが自分に強くベクトルを持つ中で、対等に付き合うには、実はお互いが強く惹かれ合い、興味や関心を自分に持つのと同様に相手に持たないとスタートしないから。

その人もその人のことを強く知りたいと思い、相手との関係性がスタートするので、これってレアでとてもすごいことです。

まとめ

他人に興味がないこと自体、とても自然なことです。

だから、それを問題だと思って、無理に他人に興味を持とうとしたり他人に興味がない自分をおかしいとレッテル貼りしたりしないでもらえたらと思います。

みんな他人に興味がないと頭に入れておいたら動きやすくなるし、誰の許可も目線も気にならないことが分かります。

そして、他人に興味を抱く前にもっともっと自分に集中したら、他人を通してではなくて、自分で自分を直接楽しむことができるのではないかって最近思います。