
「A.T.フィールド」とは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する概念で、「絶対恐怖領域(Absolute Terror Field)」の略称である。
現実的に、人間が無意識に使っているものだけれど、ここでは、恋愛においてのA.T.フィールドについて、またそれを超えることはできないのかどうかについて私なりの見解を紹介したい。

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「A.T.フィールド」=心の境界線(バウンダリー)?

「A.T.フィールド」=心の境界線(バウンダリー)は、個人が他者との関係において自己を守るために設ける心理的な区分をいい、このバウンダリーは、個人の感情、考え、価値観、時間、空間などを守るために必要で健全な関係を築く上で非常に重要である。
バウンダリー:自分に対して行動をとってくる他人に対して、合理的・安全・許容可能な手法であるかを判別するために個人が作成する、ガイドライン、ルール、制約
心の境界線を設ける重要性としては、自己尊重の確立をすることができたり、または健全な関係の維持、そして境界線を守ることで、過度なストレスや負担を避けることができるといえる。
心の境界線が曖昧になるとどうなる?
境界線が曖昧になると、どちらかに負担がかかってしまったり、結果として依存関係が生まれてしまう。
誰しもが、このATフィールドを持っていることを日常生活で実感しているはず。
当たり前だけど、日常から心をオープンにしすぎたりすると、相手とぶつかったり、傷つけられたり、ボロボロになってしまう…といったようなことが起きる。
とりあえず、心をむき出しにしすぎると、健康的に良くない、なので線引きを何処かでしなければならない、ということだろう。
恋愛においては心の境界線を超えることはできるの?超えるべきなのか?

「自分」と「他人(あるいは他者)」を隔てるものがATフィールドだ。
しかし、恋愛においても、この心の境界線を突破していくことは非常に難しい。
それは、各個人が独自が感情、価値観を持っているためで、その全てを完全に共有することは不可能だから。
これで「なぜ分かりあえないんだろう…」、「なぜこうなるんだろう…」って悲しい思いをしたことがある人もいるのではないだろうか?
それでは、恋愛の意味って何?と思った方へ、ここで恋愛についての心の境界線を超えていくべきなのか?ということをご紹介したい。
人と人とは分かり合うことができないのが前提
残念ながら、恋愛であっても、人と人とは完全に、分かり合うことはできないし、相手と混じり合うことはできない。
だけど、恋愛とは、その相手の個別性を尊重することによって、信頼と尊敬の関係を築くことができる。
誰しもが、自分に持っていないものに惹かれることがほとんどだと思うけど、つまりは、恋愛とは相手の超個別性を認めるものであり、相手との差をかなり意識するべきもので、融合とは真逆なのだ。
バウンダリーを引くのは、マイナスなことではない

恋愛においてパートナーと「境界線があって、結び付けない」と感じても、本質的に勘違いしてはいけない。
バウンダリーを引くのは、相手をはねのけることでも、壁の向こう側に追いやることでもないんだということを。
「ここからここまでは自分の領域、そこから先はあなたの領域」ときちんと線引きしていき、自分だけでなく、「あなたの領域」を作ってあげることは、マイナスではない。
「領域を作ってあげる」行為や、時に離れる、見守ることが実は関係性を良好に築けるものなのだ。
あえて超えないことで、感情的な感染を防ぐことができる
たとえば、ここでバウンダリー・オーバー(境界線を超える)をしてしまうと、カップルの間でも、「感情感染」が起きてしまう。
たとえば、相手が愚痴モードになっていたり、攻撃的になっていたり…といったネガティブな感情表現は伝染する。
A.Tフィールドがあるからこそ、感情の感染を防ぐことができるため、「ただ楽しい」なんて幸せな時間が成り立つのだ。
では恋愛する意味って何?それは相手の超個別性を認めること

相手と「完全な融合」を追求をしよう?
私はそんなことを思ったことはない。冷たいといわれるけれど⋯。
相手とのフィールドを踏み越えず楽しい範囲でやり、関われなくなったらそこまでの関係なのだ。
心と心が融合している気持ちになったとしても、それは見せかけであって、実は愛のカタチというのは相手の究極の個別性を認めることなのである。
そこを踏み越えると、あっけなく崩れていく。
つまりは、恋愛するということは、相手と自分の差異を認め、融合しないこと、が正しいあり方なのです♥
まとめ

エヴァンゲリオンで描かれた、A.Tフィールドだけど、相手と完全に交わることはできない。
「ただ笑って楽しく過ごす」、融合することができないからこそ、恋愛とは成立するものなのだ。
そして、最終的に、A.Tフィールドがあることを実感して、生きていくほうが幸せなのかもしれません。
