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「逃げるが勝ち」…嫌なことから逃げることで人生は上手くいく

逃げるが勝ちという考え方は、悪いイメージを持つ人もいるでしょう。

臨機応変という言葉のように、シチュエーションに合わせて「逃げるが勝ち」で生きたほうが上手くいくと思いませんか。

人生でのあらゆる困った場面に出くわした時の対策として、逃げるが勝ちで人生が幸福になる理由をご紹介します。

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嫌なことから逃げない。向き合うべきだというのは本当?

私は、嫌なことなんて、逃げるが勝ちだって思っているし、常に前進し続ける人生は疲れがたまり、挙句の果てに病気になっちゃうって思う。

私は、子供の頃に聞いてた、JUDYANDMARYのThe Great Escapeって曲が大好きなんですが…。

私は、一瞬でも、「嫌だな」、「関わりたくないな」と思うことがあると、頭の中にこの曲が鳴り響く。

そして、どんどん問題から遠くに離れていこうとします。

  • もっと頑張ろう
  • 逃げるな

そんな事言われても、途中離脱歓迎。

自分の思いに忠実に、心の中ではすでに逃げる準備をしています。

しかし、そのように嫌だと感じる問題にこそ「向き合う心を持つのが必要」だとか、成長するためには、逃げずに立ち向かえだとか…そういう考えで生きている人もいるみたいです。

逃避は何も解決しないっていわれているけれど、実際にそうでしょうか?

「逃げずに、立ち向かう」という美学について

「逃げちゃダメだ…」とかいう、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公、碇シンジが繰り返すセリフだったり、体育会系の部活で「逃げるな」と言い聞かせたり、はたまたブラック企業では、逃げずに根性論で立ち向かうのが、社員としての成長の証だって断言されていたりする。

  • 「逃げちゃダメだ。」
  • 「困難に立ち向かう人はかっこいい」
  • 「若いうち苦労するべき」
  • 「逃げないで立ち向かうべき、真正面からぶつかるべき」

こういった考え方や価値観は、日本、特に昭和の時代を生きてきた世代のもの。

私も、「辛いことからは目を背けてはダメ」とか先輩に言われた気がするけれど、古い美学に感じます。

この美学を遂行して、本当に幸せになるのでしょうか?

逃げずにいたら、病気になる…逃げないことで起きる悪夢

嫌なことから逃げず、耐え続けていたら、体を壊してしまうことがあります。

逃げずにいることで、今は本当に命も落とすこともありうるのです。

では逃げずにいることのデメリットや悪夢についてご紹介します。

適応障害、死につながることも

私は、実際に逃げずに踏みとどまったことで、適応障害になったことがあります。

いくつかの人生のシーンで、無理をして逃げずにいたことで、適応障害でやっていることを続けられなくなったことがあります。

詳細は割愛しますが、自分は人よりも耐えうるメンタルがないことに気づいておきながら、「もう大人なんだから」とか、「これぐらい克服しないと」って自分に言い聞かせ、逃げないように心がけたりもしていました。

だけど、大人になった今の今も、私は「苦手なことは苦手」で根っこは変わりません。

嫌な人を好きになることはないし、嫌なこと、苦手なこと、無理なことができるようにはならない。

心が正直に感じていることと、建前で自分に言い聞かせていることのギャップはいつまでも埋まることはなく、逃げないでいると適応障害になります。

心を壊す人は真面目に頑張りすぎる

うつ病や適応障害の経験者から話を聞いていると、みんな共通して真面目なので、「逃げるな」は強迫になりかねません。

「困難には立ち向かわないと」…って言われると、自分がダメなんだと思い、心の本音に耳を傾けることなく、無理をして自らを追い込み、最終的に身体を壊してしまっている人がたくさんいます。

私も、だいたいやばくなると、色んな症状が体に出ていました。

仕事の前に苦しくなったり、夜になっても眠ることができない。

逃げずにいようとする、って自分自身に洗脳をすることになります。

逃げないって、判断をすることで、後に引けなくなり、元の状態の自分に戻れなくなることもあります。

真面目な人は、既に頑張っているので、それ以上踏みとどまることは無理で…「逃げるな」の一言で、命を絶ってしまうことにも繋がりません。

突破口がないこともある

世の中って、努力をして報われることと、努力をしても無駄なことってあります。

実際、人間には、能力に差があるのと、頑張れる範囲、大丈夫な範囲、っていうのが決まっています。

努力をしてもダメなら、勇気を持ってそこから逃げる「勇気ある撤退」も大事だって思います。

日本人は「逃げる=ダメ」「逃げる=負け」と思い込んでいる人が多いです。

ですが、苦手なこと、嫌なことから逃げる判断をすれば、相対的には自分が好きなこと、得意なことを見つけられやすくなります。

私は、自分が苦手なことを徹底的に避けて逃げた結果、得意なことに多くの時間を費やすことができるようになり、好きな人とだけ一緒に過ごす時間を増やすことができるようになり、自分の強みを作ることができるようになりました。

「逃げ」とは非常口だ

私は、「逃げ」にマイナスなイメージを持つ人を古いって思っています。

逃げとは、もっとポジティブなもの。

もっといえば、人生の非常口だって思っています。

逃げ癖がある人ってマイナスに言われるけれど、そういう人は、いつも「逃げる」と言う選択肢を持ちながら生きることができてるってこと。

壁にぶつかってしまったときに、最初に選択肢として、「逃げる」という選択肢があるので、溺れ死ぬことが有りません。

この選択肢を思い浮かべることができない人、あらゆる「逃げるな」の声により、逃げ道がなくなった人が、命を断つ選択をしてしまいます。

逃げとは一つの問題解決方法です。

逃げが思いつかないということは、問題解決能力は低いということ。

自分の人生の解決策がなくなってしまうことになるのです。

逃げたほうが、人生は上手くいく

このように、「逃げるが勝ち」っていわば真実で、逃げられるような状況を日頃から作っておくことも大切です。

たとえば、一つのコミュニティだけに所属するのではなく複数のコミュニティに身を置いておく。

逃げたほうが人生は上手くいく場合もあるし、この世の中、「逃げずに頑張った人」よりも、逃げた人もたくさんいて、それで幸せに過ごしていたりします。

むしろ、嫌なことから逃げることで、「自分が大切にしたいもの」、「自分の強み」、「価値観」が見えてくる。

古い価値観、「常識」に洗脳されてしまう前に、あなたが支配される前に、逃げましょう。

自分が心地良いと思える場所、自分の強みを発揮できる場所、自分が心から安心できて、穏やかでいられる場所を見つけ出しましょう。

逃げるという選択肢が思い浮かんだ時点で、それは非常口なのです。

まとめ

「逃げるが勝ち」というとずるい人を想像するかもしれない。

でも、場合によっては逃げたほうが自分にとってメリットになる場合のほうが多いです。

「逃げる」のは決して悪いことではないし、常識に囚われずに見方を変えましょう。

不要なものを「絶つ」「捨てる」という意味でもあり、選択肢のドアの一つ。

嫌な物ごとをずっと続けると、本来楽しく幸福を感じるはずの時間や強みを見つけられないまま。

逃げるが勝ちの考えは、人生を有意義に過ごすための土台です。

まずは、逃げるタイミングを知り、上手いタイミングで逃げましょう。

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