プレッシャーに強く、落ち込んでもすぐに立ち直ることができ、折れない、へこたれない、感情をかきたてられない、しなやかな精神力を兼ね備えている人は、「メンタルが強い人」に分類されます。
大人で、メンタルが弱いって人は増えているけれど、それは小さな子供も同じです。
たとえば、お友だちに話しかけたものの返事がなかったとします。
ある子どもは、そんな反応だけで「なんかうざい」「イライラする」「嫌われているのかも」と思い込んで泣いてしまうかもしれません。
私は、昔からメンタル弱いんですが、反対にうちの息子は、めちゃくちゃメンタルが強いです。
習い事でも、学校でもうちの息子のメンタルの強さは話題に上がり、必ず褒められます(笑)
ここで、知っておいてもらいたいことは、親がメンタルが弱くても、子供を強い子に育てることは出来ます。
逆に、母親がメンタルが弱いほうが子供が強くなります。
その方法について私なりに考えてみましたので、是非参考にしてみてください。
メンタルが強い子に育てるためにすべきこと
「メンタルが弱い人」と聞いて思い浮かぶのは、次のような特徴があるのではないでしょうか。
プレッシャーに弱い、精神的に脆い、ちょっとしたことで傷つきやすい、すぐに落ち込む、自信がなくてまわりに流されやすい、凹んだらなかなか立ち直れない、人が気にしないようなことを気にする、不安定などなど―。
受験や就職といった人生を決める大勝負はもちろん、社会に出てからの長い人生のなかでは、強い精神力で乗り越えなければならない場面って結構多いはずです。
もし自分の子どもが、入社直後に、心が折れてしまって、会社を辞めてしまったら?
不登校になってしまったら?
学校が嫌だと言い出したり、会社が嫌だと言い出して、自分で解決できなかったら…?
落ち込んでも自分の力で立ち直ることができる強い心を育むために、私たち親がいまできることはなんなのでしょうか。
強い子にするためにはどうしたらいいんでしょうか。
「親が精神的に強くないと強くなれない」は、間違い
世の中では、メンタルは遺伝するだとか、不安定な親や、精神的に脆い人の子供は、子供も不安定になるって思われています。
でも、これ、実は全く逆だって私は思います。
これはなぜかっていうと…メンタルの弱さの根底には、「低い自己肯定感」があるからです。
メンタルの弱さを持っている親は、それを自覚しています。
メンタルが弱い人ほど人の弱さの原因を理解しています。
物事を何でもよく気にする人は「なぜ」、どういったところで気にしてしまうのか、を誰よりも深く知っています。
だからこそ、子供にとって、自己肯定感や「自分ならできる」という自己効力感を高めてあげやすいし、新しいことや困難なことに挑戦する力を与えることができる。
また、気持ちが分かるからこそ、落ち込んだ気持ちを立て直す力になってあげやすいし、支えてあげることができるのです。
メンタルを強くする育て方と工夫
そこで、私がやっている、メンタルを強くする育て方と工夫についてご紹介します。
親が「怒ると」怖い人でいること
まず、子供には本気で叱ることです。
私は、ものすごい本気で叱るし、子供扱いはしないので、容赦ないです(笑)
子供に対して、甘い親は昔より多いです。
失敗しても叱らなかったり、またあまり叱ったとしても迫力がないことも多いもの。
親が本気で怒ると怖い人であれば、子供の頃から、その都度「怖い人」を相手することになるので、心が鍛えられるのです。
たとえば、母親、父親が「悪いことをすると適切に怒る人」であれば、世間の中での「ちょっと怖い人」だったり、「ちょっと意地悪な人」なんて、怖くなくなるわけです。
家の中にいつも優しいけれど怒ると「怖い存在」が常にいたとしたら…。
社会で誰かにちょっと怒られたぐらいで、驚かない。
めげない心が鍛えられていくわけです。
でも、ここで大事なのは理不尽じゃないことです。
理不尽な怒りは不満を生み出しますので、ダメなことをダメだと叱ることができる「大人」になることです。
失敗した原因を解決
このように、厳しく叱るのはいいことだけど、子どもが失敗したとき、怒られるようなことをした時、最終的に、失敗した原因を一緒に考えたりすることが大切です。
私は必ず次の解決策を提示したり、考えるようにしています。
これをしたからこうなったんだろ?っていうことを導き出して、次に繰り返さない方法を提示することで、子供は頭の中で理解します。
ここで、失敗した原因がクリアになると、一つ賢くなります。
一回一回、解決策を出していくようにすると、失敗をするたびに、次にやることが目に浮かぶようになるので、凹んで立ち直れないなんてことはないんです。
過保護にならない
私は、基本的には「その年令で頑張ったらできること」っていうのは全て自分でやらせています。
自分でやらせて、失敗したときには、失敗しないための方法を伝授して、手を出しません。
「過保護であること」は、子どものメンタルを強くするにはマイナスでしかありません。
何かにつけて、「まだできないだろう」と子供扱いしたり、先回りして世話を焼くのは将来的にはマイナスです。
飢えたときに、食べ物を与えてあげるのは、本当の解決策にはなりませんん。
大切なのは、自分の力で解決できることです。
メンタルが強い子の親は、ある程度は子どもの行動を放任し、自然の成り行きに任せる傾向があるっていわれています。
それはうちでも実践していて、たとえ間違った結果だったり失敗したとしても、子どもが自分で気づき、考え、乗り越えれることを優先すること。
そうすることで、周りの子よりも、できることが増えていき、多彩な才能を発揮できるようになっています。
子どもの精神力を鍛えるためには習い事やスポーツも効果的
習い事やスポーツを始めることも、子どもの精神力を鍛えるのに効果的です。
特に武道は、道場での寒い日や暑い日の練習を通して精神面が鍛えられます。
継続してやらなきゃいけない公文式なんかは、学習しなければ、自分が苦労をするっていう姿勢が勝手に身につくので、「自学」の能力がつきます。
また、チームワークや礼儀作法を学べることも大きなメリットです。
あとは、こういう習い事って「気分じゃない」ときもやらなければいけない、って自分を奮い立たせることができるようになっていきます。
自分の気持ちを抑えてチームに貢献することや、どんな時も、「自分でやらなければいけない」、「コツコツ続ける」っていう、強いメンタルや高い精神力が身につきます。
得意分野をつくる
私の息子は勉強がとにかく大好きで、成績もいいですが、その他にも、ダンスや、音楽、工作が得意。
ダンスは、校内で発表したダンスが掲載されたし、プログラミングで自作でサウンドや、ゲームキャラクター、漫画を作ってます。
これは私が「得意分野を作ってあげたい」と思ったからです。
精神科の医師にも、昔から、「得意分野をつくる」ことがメンタルの強さにつながるって言われていました。
で、「どうしたら作れるの?」っていうことなんですが、親ができることってただ一つ。
得意な分野をぐんぐん伸ばしていける環境を用意してあげます。
あとは見守ってあげるだけで、子どもは自分で自信を手に入れます。
それはいずれ自己肯定感へとつながり、強いメンタルの素地となるのです。
何かをやってあげるではなくて、「あえてしないこと」
レジリエンス(折れない心)という言葉が注目を集めているので親としては「あれを見せてあげよう」だとか、「これをしてあげないと」って過保護気味だって思います。
でも、私が思うのは親は「用意をする」。これだけでいいって思う。
近頃では子どもの精神力を強くするために頑張るのでもなくて、親が何かを “してあげる” ことではなく、“あえてしない” ことが重要です。
また、自分がメンタルが弱いからって諦めてはいけないです。
自分が傷つきやすいからこそ、心は強くしてあげやすいってことです。
それは心の脆さや、どういうところでへこたれてきたのかって事を知っているからこその先回りができるからです。
だから諦めないで強い子に育ててみてくださいね♡
まとめ
今回は、子どもの精神力を鍛えるメリットや方法をご紹介いたしました。
子どものうちから精神力を鍛えておけば、さまざまなことに挑戦できるのはもちろんだけど、こんな時代でも、自分の可能性を信じることができる。
学業でも、仕事でも、あらゆるシーンで、多少のストレスには負けずに継続でき、成長していくことができます。
高い精神力をもつ子どもに育てるためには、「なにかする」よりも「なにもしない」を重視することが大切です。