予定びっしりの忙しい毎日、「どうしたら充実した毎日を送れるか?」「自分のやりたいことってなんだろう?」というのは、私たち現代人の切実な課題です。
でも、今、実は欧米でトレンドになっているストレス軽減法がオランダ発の「niksen(ニクセン)」というものだってことを知っていますか。
これはオランダ語で「何もしない」を意味する動詞。
文字通り何もしないことがストレス解消には効果的。
さらに、できる人は、何もしない時間に、さらにひらめきを生み、創造性を高めることができるので、ダブルでパワーが生まれる手法としても注目されています。
私たちは「退屈」を嫌い、せかせかと忙しく過ごして「充実している風」を演出しますが、ふとしたときに、疲れやこれでいいのか、なんて落ち込みがちです。
でもここで発想を変えてみませんか。
そのことについてご紹介します。
ふとしたときの、虚しさ、「自分の人生は本当にこれでいいのだろうか?」
- 何もしないのは、怠けている・・・
- 何もしないのは、いけないこと・・・
これって、実際に本当にそうでしょうか?
何もしない時間は、実はとても大切な時間なのです。
何もしないことで、得られる事って実はたくさんあります。
あなたの人生がもっと豊かで有意義にするためにはどうしたらいいのか。
人は、何かをしなければならないと考えて、忙しく過ごしがちです。
でも、実は「何もしないこと」から得られるプラスのパワーというものがあるってことを知っておいてください。
最近のトレンドが、「ニクセン」。
これはオランダ語で「何もしない」という意味の動詞で、文字通りに「何もしないこと」、「目的なしに何かをすること」でストレスを軽減するというものです。
私も、このところ実際にストレスで、体と心に症状が出てきていました。
だから、何かをしなきゃならないって、考えることを止めたんですよね。
これがとてもよくって…。
実は日本でもそうですが、オランダでも仕事のストレスによるバーンアウト(燃え尽き症候群)が増えてきたので、それに対処するためのコーチングなどで使われている手法です。
何もしないとは…本当に何もしないでいいの?
ここでいう何もしないとは…例えば、窓の外をぼーっと眺めたり、寝たり、音楽を聴いたり、近所をぶらぶら散歩したり……次の予定や今抱えている問題をいったん離れることが何もしないことです。
何もしない、義務感、「自由でいようと」無理をしないということ。
退屈な人生はダメなんだ、って義務感から解き放たれること。
つまりは、心を浮遊させるんです。
これは一人でできるし、余計な労力を伴わないし、日本人にも取り入れやすいといわれています。
「何もしない」と聞くと、なんだか怠けている感じがしてしまいますよね?
真面目で勤勉な人ならなおさらでしょう。
人生をもっと豊かにするためには、まずはこの「何もしないこと」への考え方を変換する必要があります。
何もしない時間で心と体をしっかり休める
いくらしっかり栄養を摂っていても、脳自体が疲労していては正しい判断ができないし、心身ともにすり減っていく。
美味しいものを食べていても、素晴らしい時間を過ごしていても、実は自分の脳が疲労していたら、感動が心にも、ハートにも響いてこない。
そんな経験をしたことがありませんか?
これを解消する方法が、実は、何もしない時間。
脳をリフレッシュさせるのに大切な時間なのです。
パソコンも動きっぱなし、使いすぎをしていたら、フリーズをしたり、正常に動作しなくなってしまい、消耗してしまう。
人間の体も同じで、消耗品なんですよね。
何もしない時間は脳だけでなく、心と体に対しても影響を与えてくれます。
健康のことを考えた場合、適度な運動は当然必要。だけど、義務感や、なんかしなきゃいけない、とか考えるよりも、休日に何もしないという行為も、あなたが思っている以上に心と体の疲労を回復させてくれるんです。
「退屈」の原因とは?
なぜ、私たちは「つまらない」と感じるのでしょう?
実はつまらないという感情は人間の性であり、誰もが持っている感情だからです。
経済学者のアリシア・チン氏や、カーネギーメロン大学の教授らによる研究チームが、3,867名の大人を対象に、「退屈」に関する共同研究をしたところ、その結果、63%の被験者が、調査期間の7〜10日間のなかで最低でも1回は「退屈」を感じていたそう。
また、退屈は、7番目に頻繁に見られる感情だったそうです。
「退屈」を無理やり解消するほうがデメリットが有る
多くの書籍でも、実は退屈なときに無理やり暇つぶしをすると、金・健康・時間を失うなどのデメリットがあると語ります。
なんとなくつまらないからスケジュールをたくさん入れる、つまらないけれど、交流をしてみる、他人の目を意識し、不要なものを付き合いの飲みや、買い物で、消費する…。
退屈を嫌うあまり、私たちは手軽な方法で暇つぶしをしがちです。
それが本当にやりたいことなのか、自分のためになっているのか、立ち止まって考えることはほとんどないはず。
でも、この「つまらない」という感情と向き合うことがポイントです。
この感情は、誰しもが持っている、だからこそ、「何もしないこと」を心がけてみる。
それが、自分の心の声を聞けるようになるコツです。
ゆっくりと時間を過ごせる生き方って…「命」を大切にするにほかならないってこと
あなたは現在の命の使い方に満足していますか?
「時間=命」。
忙しいとついついそのことを忘れてしまいます。
それを思い出せてくれるのが、何もしない時間であり、時間を粗末にすることは、命を粗末にするということ。
私も、時間に追われて、やらなきゃと焦ったりすることもあれば、なんか退屈だから…と感じて動いたりしてたけれど、そんな必要がないんだ、って今は思っています。
何もしない時間を作ることで、あらためて時間の大切さ、命の大切さが分かります。
時間の大切さを感じることで、あなたが忙しさの中で見落としてきたこと、本当に自分が好きで、得意なことが見えてきます。
忙しいことがカッコイイように感じているかもしれませんが、ゆったりした時間を過ごすことのほうが、流されない今はとってもカッコイイ生き方。
これに気づいた時、自分の命が、輝き始めることが分かるはずです。
明日のあなたの時間の使い方が変わってきます。
「ニクセン」というのは、「何も生み出さない」というような否定的な意味を含んでいましたが、「目的なく何かをする」でもいいんです。
何もしないことって、現実逃避ではないです。
なぜなら実は、自分の思考は動き続けるから。
時間は脳内の考えを「熟成」させていきます。
脳はずっと働いているからどんどんあなたにとっても、素晴らしい人生になっています。
まとめ
何もしないというのは、実は一番贅沢で、心と脳にパワーが生まれてくるということをご紹介しました。
「何もしない=怠け者」というイメージを持つかもしれません。
でも、これは日本の教育や、宿題なんかのイメージで、こういった考えが脳に刷り込まれているのかもしれません。
少し思い込みにとらわれないようにしてみるだけで、「何もしない=大切な時間」になったのではないでしょうか。
何もしないことはいけないことでもなんでもなくて、実は、あなたの人生がもっと豊かで有意義にすることができるプラスのパワーになる時間なんですよね。
ぜひ参考にしてみてください。