誰から認められたい…って感情は誰しもが持っていると言われています。
人から認められたいという欲求が強いと、対人関係に作用します。
- 「あの人は承認欲求が強い」
- 「やたらとアピールしてくる」
こんな感じで悩んだり、思ったりすることはありませんか?
承認欲求が強い人に心を乱されたことがあるなら、「なぜ承認欲求が強いのか…」って思ったことが有るはずです。
そこで、承認欲求が強い人がいる場合の対処法、そして承認欲求について、ご紹介します。
承認欲求とは?
承認欲求は多かれ少なかれ、誰でも持っていると言われています。
承認欲求とはどういったものかというと、大人になっても、自分がしたことの成果を認めてもらいたい、という感情、その気持ちです。
「自分を認めてほしい」「褒められたい」「賞賛を集めてちやほやされたい」…承認欲求とは、こんなすべての人が持っている、「わかってほしい」という気持ち。
小さな子供は、自分が良く出来た時や、何かが出来上がった時に「見て、上手にできたよ!!」と自慢げに報告します。
ですが、大人になると問題になるのは、その「承認欲求」が強すぎて、人間関係に支障が出てしまうこと。
または、自分の中に、自分を認められない「闇の部分」があることです。
闇の部分が強いので、承認欲求が異常に強い欲望になります。
なぜ承認欲求が強い人と弱い人がいるのか
承認欲求が少ない人と、なぜ承認欲求が強い人がいるのかをここではご紹介したいと思います。
承認欲求は原始時代の名残り
なぜ人には本能的に承認欲求があるかというと、原始時代、人は群れをなして行動し、狩りをして生活していました。
狩りをする人、道具を作る人、料理する人、子供を育てる人など、それぞれに役割分担があります。
役割をこなし、能力を発揮できなければ群れから追い出されることもある時代。
そこで「自分は有能で、だから必要な存在です」とアピールするようになりました。
もちろん、現代は便利になり、群れで行動せずとも生きていくことができます。
アピールなんかしなくても生きていけるならそれが一番なんです。
ですが、そのなかで原始時代の欲求が抜けきれず、承認欲求が強い人が出てくるんですね。
目に見えて有能な人はそんなことしなくていいので、現代の承認欲求が強い人は、コンプレックスの裏返しともとれます。
小さい頃から能力を評価されているかどうか
小さい頃から、承認欲求を満たしてあげる人が側に居たかどうか、それで明確に違いが有ると私は思っています。
両親との関係がすべての人間関係の原型となるのですが、それを「内的ワーキングモデル」といいます。
ちなみに…私は、承認欲求は少ないんですよね(笑)
だから、匿名で活動することで満足できているし、目立ちたいとか称賛されたいなんて、微塵も思わないです。
なぜかというと、私の場合は、「親からの愛情不足」はあったと思いますが、その反面、私自身の能力は昔から評価してもらえていたからです。
私は祖父母の家の近くに住んでいたのですが、祖父が「○○は天才だ」とか、「頭いいな」と、会うたびに言ってくれていたし、勉強もできて成績も良かったので、友達からも慕われていました。
「嫉妬」されて、意地悪されたこともあるので、逆に目立ちたくないという気持ちのほうが大きくなったぐらいですね。
嫌われたことはもちろんあるけど、特に目立とうとしなくても、関わり合った人が、皆私を称えてくれたし、私の考えや、見解を聞いてくれることが多かった。
今現在もそうで、「○○は、どういう見解?」、「どう思う?」みたいなんをよく聞かれます(笑)
だから、今現在も自分の能力や、スキル、考え方にも自信があるし、承認欲求が十分に満たされているんだと考えてます。
本当の自信って、自信となる根拠の蓄積で生まれるものだからです。
ここまで行くと、他人からの評価なんて求めなくなるし、面倒くさいって思っちゃう。
これは私のケースでしたが、基本的に両親との関係において、十分に愛された経験があると「自分は人から愛される存在なんだ」という自己認識が形成され、それが人間関係の原型となります。
承認欲求は愛以外の部分を満たされてこなかったから芽生える欲求だと思います。
その結果、自分から認めてもらえない欲求不満を他者から認めてもらうことで補おうとするため、承認欲求が強くなります。
十分な食事がとれていてお腹いっぱいの人は、それほど食べ物を求めませんが、食事がとれていなくてお腹が空いている人は強く食べ物を求めるのと同じです。
自分のポテンシャルを信じているかどうか
承認欲求が強い人は、自分で自分を認められません。
自分では自信があるつもりでも、そこに根拠がなかったりだとか、心の深い部分で、全然自信がなかったりします。
自分が、自分を認めることが出来ないために、代わりに他の人に認めてもらうしかないのです。
自分を認めていないというのは、つまり根底では、自分に「これ!」ってものがないので、『これでいい』と思えない。
これは、歪んだ心理状況です。
自分には自分だけの、小さくてもポテンシャルがあるはずなのに、それを自分で追及してこなかったから、他人に聞かないとわからないのです。
ですから他者からの「承認」を、強迫的に繰り返し求めることになってしまうのです。
承認欲求が強い人への対処法
承認欲求は誰にしもありますが、たまに承認欲求がすごく強くて疲れる人がいますよね。
承認欲求そのものは悪いことではありません。
なぜなら、子供が有名になりたい、かっこいい大人になりたいと思うのは自然だし、それを目指そうとする行動に繋がります。
スポーツ選手や芸能人は、強い承認欲求がなければ務まりません。
しかし普通のサラリーマンやOLなど、一般的な生活のなかで、承認欲求の強い目立ちたがりがいると、どうでしょうか?
周りは疲れてしまうし、承認して貰う必要なんて本当はないのに、あくせく行動することは意味のないものじゃないですか?
ここからは承認欲求が強い人がいる場合、どの様に対処すれば良いのかを、解説します。
反応しない(スルーする)、塩対応
承認欲求が強い人への対処法は「反応しないこと」がベストです。
ですが、反応しないだけでは現実的には、その人は怒りだすので、大事なのはスルーして別の話題に切り替えること。
こういう人は、色んな言動を見せてきます。
私なんかも基本的に、相手のすごいアピールなんかは塩対応なタイプなんで反応が薄くてがっかりすると思います(笑)
心がこもっていなくて良いので、淡々と受け答えしてください。
- 適当に笑う
- 流してスルー
- 話題を変える
そして、このときのポイントとして、相手の話を少しだけの相槌で受け流して、会話の流れを変えます。
急ぎの仕事の話題にしたり、うまいこと自分の話に持っていきます。
ここを「少なくする+肯定をしない」ことで、心の負担を減らして会話を終わらせることができます。
あなたは芸能人じゃないんだよ、と諭す
承認欲求が飛び抜けて、強い人は、大勢の前に立ちたいという欲望を持っています。
これは、芸能人なら、プラスに働くと思います。
だけど、私は、一般人のくせに表に出て活動する人ってバカだと思っているんですよね。
承認欲求の塊だな~と思っています。
基本的に、人は、芸能人以外の他人に興味はありません。
凄いと言ってもらいたそうにしていたら、あなたは芸能人ではないし、表に出ることについてはリスクのほうが多いよ、ということを諭してみましょう。
体調が悪くなると伝えて距離を取る
私なんかは人と話していると本当に疲れてきたり、偏頭痛がしてきます。
もう無理、疲れると思ったときは、素直に体調が悪くなったと伝えます。
体調が悪いなら、話を終わらせられますし、長く雑談しなくて済むでしょう。
外の空気を吸ってくると席を外すなど、距離を置くことができます。
SNSをしない
承認欲求が強い人はSNSが大好きです。
いつの時代も承認欲求が強い人はいましたが、現代は自分を簡単にアピールできるTwitterやインスタグラムがあることから、そこでみなさんが主張を繰り広げるようになっています。
たくさんの人からいいねを貰いたい!と思っているので、インスタの写真もうまく、軽い気持ちでいいね、を押してしまうこともあります。
基本的には、承認欲求を満たしたい人だらけのSNSでは近づかないようにするのが吉です。
まとめ
承認欲求が強い人が周りにいることで疲れていませんか?
いかにストレスを少なく接して、振り回されないことが、うまく付き合っていくコツ。
承認欲求強い人は自信のなさの表れです。
だから、相手の満たされていない欲求について考えながら接してみると、案外面白くなってきます。
是非参考にしてみてください。