最も有益な投資は、自己投資だとか、知的好奇心を満たすために学び続けないといけないとか、色々言われています。
「学びの価値」というものが叫ばれていますが、実際に、ある程度の向上意欲は大切。
しかし、そういった学びの機会に出向いたとしても、現実を変えられる人と変えられない人がいます。
知的好奇心の満たし方で大事なことを知らないと、探求しすぎて道を踏み外したり、どれだけ探求しても、幸せを感じられなかったりする。
そこで、私が、知的好奇心の満たし方で大事だと思うことをご紹介します。
知的好奇心を満たすのはなんのため?
知的好奇心が強いタイプの人って結構いるはずです。
だけど、そういう人たちに、以下のパターンのタイプの人って結構いるはず。
- どれも身に付いた気がしていない、その時楽しければいい
- 現実はおそらくあまり変わっていない
知的好奇心を満たすための行動をとってきた人って、ある意味努力をしてきた人も多いはず。
でも、その「努力はかなりの割合で無駄だった」って感じている人も少なく有りません。
知的好奇心を満たして終わっていない?
- 他者承認や自己強化を求めるだけの学び
- 知的好奇心を満たすためだけの学び
知的好奇心を満たしたい、って感じている人に多いのが、自己の中で終わらずに、他者承認と自己強化を求めているパターン。
だから、オンラインサロンなどのコミュニティビジネスが流行っているのだと思う。
しかし、知的好奇心を満たす&誰かからの承認に飢えている人がそういったコミュニティに参加しても、あんまり意味はありません。
なぜなら、自分自身の考え方を無理やり、肯定し、強化するためだけにそのコミュニティを使うだけだから。
コミュニティ内で充足を求めると「得た知識を現実に生かそう」というモチベーションになりません。
多くの場合、そこで自己強化した気持ちになって、現実を変容させることができません。
知的好奇心を現実に役立てよう
多くの研究者は、自分の研究が役に立つかと問われた時に、答えに困るケースが少なくないはず。
- 「何の役にも立ちません」
- 「百年くらいしないと分からない」
研究者はもちろんですが、知的好奇心を満たしたいための人って、役に立つとか、立たないとか、そんな次元で研究をしていません。
本当に単なる好奇心、単純に、「知りたい」という欲求で人は行動をしてしまうわけです。
単に、自分がやりたいから、面白いから、研究をしているだけです。
でも、この好奇心ってやつは、時に残酷な結果をもたらします。
たとえばフェルマーの最終定理の学者もそうですが、彼も最初に始めたのは、単なる知的好奇心だったはずです。
ですが、結果的になにも得ることは出来ず、時間だけが過ぎ去り、成果なし、という結果に終わっています。
やりたいことだけを突き詰めることって最終的な答えには行き着かないわけです。
知的好奇心を満たしながらも考えたいこと
私も知的好奇心は強いほうなんですが、知的好奇心を満たすための行動で、私が考えている道を踏み外さないための大事なことについてご紹介します。
学びを現実で試さなければならない環境に身を置く
たとえば、知的好奇心が強く、「海外文化や、英語を身に着けたい」と感じている場合、調べることはもちろん、マインドを変容させることが大事。
でもその後のスキルの獲得まで行かないとかじっただけになってしまう、って思う。
例えば、英語を身につけたいと思ったら、基本的なところは学習した上で、英語を使わなければ生きていけない環境に身を置くことが一番。
マインドの変容っていうのは、イメージや考え方を変化させていくこと。
スキルの獲得については、それを使う環境になければ、成果にならない。
意志薄弱で、行動が起こせないという人のための良い処方箋は、きっと仕事です。
スキルや知った学びを活かすには、それを強制的に仕事にしてみないと本当に現実に落とし込むことは出来ないって思います。
日常に溢れている葛藤と向き合う
私は、日常においての心の葛藤について興味を持っています。
自分の心はそうですが、心や、葛藤や奥底が、一番大事だって思うから。
学びたい、もっと知りたい、の心の奥底には別のものがあることが多い。
学びが好き、学びを求めても、それが大した学びになっていないこともあります。
では、何で、『学んで』いけばいいのか?
答えは、『日常生活に溢れている自己の葛藤としっかり向き合う』ということ。
単純に苦手なことを克服するってのもそうだけれど、自分の内奥では求めているけど、怖くて恐れて逃げていることに立ち向かうこと。
ないって見ないふりをしているかもしれないけれど、その感覚を大事にすることが「学び」だって私は思う。
「興味があること」は、実は自分にとってあんまり重要なことではないことも。
実は、自分が心から「執着」してしまうものの中に、本当に大切なことは眠っていたりします。
そこにしっかり向き合うことが深い学びになると思っています。
一つの分野をあらゆる方向性で掘り進める
好奇心旺盛な人間は、金融機関に勤めてルーティンワークをしたり、定型的な仕事をするよりも、半年おきに担当するクライアントがころころ変わり、知的好奇心がかきむしられるような仕事が向いていると言われています。
だけど、私はこれは違っていると思っていて。
変化がある仕事をしていたら、好奇心が満たされるわけではないです。
なぜなら、どの仕事も、一人が多方面にわたる業務や、分野をすべてカバーできる訳ではないから。
興味を失ったら仕事も楽しいかどうか分からない。
だからここで意識するべきは仕事を変えるのではなくって、自分のやれる範囲を広げて、掘り進める方向を変えてあちこちから攻めていくことなんですよね。
この流れでこう進めていったらこう、という掘り方ではなく、別のやり方で同じ仕事をやってみる。
新たに別の仕事を作って、それと繋げてみる、なんてことをすると、どんどん新しくなっていくし、表面的にはルーティンワークでも、無限の楽しみ方が生まれていくと思いませんか?
お金を追わないと「成果」にならない…バランスを意識する
人間には、2つのタイプがあります。
- お金に興味がない人(研究者タイプ)
- お金に興味がある人(商人タイプ)
ノーベル賞を取った梶田教授・小柴博士、フェルマーの最終定理を解いたワイルズなどは、完全に「お金に興味がない人」たちだと言われています。
また、スターウォーズの監督のジョージルーカスも、研究者タイプでお金には興味がないタイプだそう。
私はスター・ウォーズの大ファンです♡
自分の好きなもの「映画」と「SF」を探求した結果、あのような映画が出来たわけで、商業的な成功はたまたまだったそうだし、自らは質素な生活をしているそうです。
こういうタイプの人は、根本的に、あまり、お金に興味がない。
なので、このタイプの人が、お金を稼ごうとするときは、意識的にお金を追いかけないとダメで、意識をしないと一生お金は手に入りません。
「お金ではない」って言っている、世の中の成功者達もいるって思いますが、これらの人たちは、完全に、「2,お金に興味がある人(商人タイプ)」だからです。
つまり、無意識レベルでお金を追いかけることができる人達です。
私は、実際商人タイプで、「お金を追いかけてはいけない」って言いながらも無意識レベルで、マネタイズを考えることができる人。
好きなことを適当にやりながらも、その反面で、冷酷にお金を稼ぐことができます。
知的好奇心を上手く生かしていくためにはバランスを整えること
知的好奇心を上手く生かしていくための心構えは、自分のタイプによってバランスを整えること。
バランスよく考えることが出来たら、無駄な傾倒をしなくていいのだから。
マインドの変容が出来ていても、スキルの獲得が出来ていないなら、そちらにも目を向けるべき。
日々の変化を追うよりも、自分の日常の心の葛藤に、まずは目を向けるべきだって思う。
一つの仕事に飽きてしまうって変化を求めるなら、別の方向性からも掘り下げてみること。
大きく道を踏み外さないようにしたり、成果を出したりするためには、お金に興味がない研究者タイプの人は、“意識的”にお金を追いかける必要があります。
一方、お金に興味がある商人タイプは、“意識的”にお金ではないと何か「これをこのためにやりたい、お金ではない」と大義を掲げる必要があります。
自分のタイプはわかると思いますから、タイプに応じて心構えは変えてみることが大事だって思います。
まとめ
知的好奇心を満たすのはいいことかもしれない。
ただ、知りたい、だけだと、それは結果的に大した学びにはならないし、自分の限界もきやすい。
だから、大事にしたいこと、必要なことっていうのをご紹介しました。
大事なのは、知的好奇心を持っているのなら、他者承認や自己強化だけで終わらないことだって思う。
世の中にそれを生かして、バランスよく整えていくことが大事です。