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ドラマロス症候群とは?「○○ロス」と喪失感の正体って?

《ペットロス症候群》という病があります。

これは、長年、ともに暮らしたペットを失ったことによるショックが精神的・身体的な症状となって現れる病気ですが、最近同じように最近見られるようになってきたのが《ドラマロス症候群》です。

定期的に放映されたお気に入りのドラマの終了にともない、喪失感から体調を崩したり、お気に入りのキャラクターが死亡してしまうことで、このペットロスという感情と同じ感情を持ってしまうことを言います。

そこで、このドラマロスを解消するにはどうすればいいのでしょうか?

この喪失感の正体は何でしょうか?一体、この喪失感はどうして起きるのでしょうか。

その原因を探っていきたいと思います。

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ドラマロスと喪失感の正体とは

連続テレビドラマが放送されているとき、あるいはお気に入りのドラマを配信で見るのが楽しみ、という人も多いのではないでしょうか。

ところでクールの変わり目によく聞かれる声があります。

  • ドラマが終わっちゃって、来週から楽しみがなくなっちゃった…
  • お気に入りのキャラクターが見ることができず、寂しくなって喪失感を感じている
  • ずっと楽しい気持ちのままで、いられたらいいのに。

夢中になっているときはいいのですが、ついにドラマが終わってしまうと「面白かった、素晴らしかった」と思うと同時に、「終わっちゃった。明日から何を楽しみにすればいいの…」という気持ちになってしまいます。

お気に入りのキャラクターがいなくなってしまうと、本当に会えなくなってしまうことが辛くて、気持ちが落ち込んで喪失感を抱くことを「◯◯ロス症候群」といいます。

ここでいう、ロス(loss)は「失うこと、喪失」という意味です。

テレビドラマが終わったときもですが、多くのシーンでこのロスは繰り返されます。

このロス・喪失感の原因はなんでしょうか?

陥落極まりで哀情多し

漢の武帝は、この喪失感を「歓楽極まりて哀情多し」と表現しています。

これはどういう意味なのかというと、歓楽(喜びや楽しみ)が頂点に達すると、かえって哀情(悲しい気持ち)でいっぱいになってしまうということ。

終わってしまうとため息が漏れてしまい、喪失感が生まれてしまいます。

つまりそれだけ素晴らしいものに出会うことができて、心が感銘を受けたっていうことです。

楽しみに終わりがある限り、楽しみと喪失感は切り離すことができません。

心にぽっかりと穴が空くので失恋と同じ気持ちに

心のよりどころを失った感情というのは、心にぽっかり穴があいた感覚だと思います。

傷心=ロスです。

ドラマの人間が、誰と結婚しようと、自分がその相手になれる可能性なんて0%。

そんなわかっているにもかかわらず、なぜ失恋をしたような気分になります。

それはそれだけその普段空いている心の穴をそれらが埋めてくれているんです。

心に空虚な部分がない人間っていません。

その穴を埋めてくれていた存在が、消えてしまうとこういった気持ちになります。

悲しみは誰もが一定

まず、悲劇は共感されやすく何かを失うことについては、多くの人が可哀想だと感じます。

私達すべての人が、自分だったら…と想像を巡らせて考えます。

悲劇は共感されやすいのです。

「同じ人、物を失った悲しみ」には優劣がなく、「悲しみ(=ロス)」は、一定の度合いで訪れます。

世界中、どこでも悲しみを感じる尺度というのは人間は常に同じなので、ロスが続出するということが社会で起きるのです。

ドラマロス症候群(○○ロス)から立ち直る方法は?

続編や未知の傑作を期待

ドラマロス、「○○ロス」は必ず起きることです。

思い入れが強ければ強いほど、終わってしまった時に強い喪失感が現れます。

日々の楽しみも、大事にしているものも、終わりがきたときに、底なしに落下していくような喪失感に襲われるのです。

でも、一つのことが終わったということは、また新しい出発点に立ったということで、物事は延々と続いていくもの。

なので、《ドラマロス症候群》かな、と辛い自覚症状を感じ始めたら、続編や未知の傑作を期待していきましょう。

そしたら、またあなたの心を埋めてくれる傑作に出会えるはずです。

喪失感を埋めるためには「次の楽しみ」が必要であり、私たちは日々楽しみと喪失感を繰り返して生きています。

好きなものに出会えたことに感謝を

「●●ロス」と叫びたくなるほど好きなモノやコトがあり、好きな人に出会えた、それはそれだけ心の情感が動かされたということです。

おとなになり、感動できることって少なくなっていくのが自然の流れです。

でも、ロスと叫ぶことができて、共感できるということは、それだけその人の人生は豊かで、とても素敵だということ。

「ロス」は幸せの証拠なので、感謝することが大切です。

消えた後に残るものを考える

「ロス」となってしまい、自分の前から消えてしまった後に残るものがあります。

たとえば、そのドラマを見ていて、同じファンがいて、繋がりができる場合もあると思います。

そういった感動を共有できる人同士の繋がりが残り続けることって、とっても示唆的なことです。

こういう風に感動の嵐が消え去った後もしっかりと残るものがあることって、その作品が「生きたもの」であったことを意味することです。

これが、「作品に宿る共同性」、「キャラクターに宿る共同性」です。

後に残らず、「出来事」が終わると人々の記憶から綺麗さっぱり消え去ってしまう、歴史性がないものではなく、つながることで、記憶を留めていくことができます。

まとめ

ドラマロスで辛い思いをしていませんか?

大好きなキャラがいなくなり辛い思いを抱えている…という方も実は悲しみというのは誰もが共通して一致する悲しみです。

誰もが共通し、認識しているからこそ、残り続けていくものが生まれます。

陥落極まりで哀情多しともいいますが、物事は連続して続いていくもので、楽しみが終わったり、また開始されたりして、人生は続いていくものだと信じていってください。

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