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人間関係で「貸し借り」を作らないほうがいい理由…貸し借りで生じる不協和音

仕事の世界でも、人間関係でも困ったときはあの人に頼ればいい、だとかあの人にやってもらえばいい、お金がなくなれば、もらえばいいし借りればいい…こういう考えをもっていませんか?

私は、誰かに「やってもらえばいいや」って平気で借りを作る考え方が嫌い。

人間関係においても、仕事においても、「タダであげる」「タダでもらう」というようなやり取りは滅多に存在しないと思っている。

特に、友情や恋愛・家族愛などとは違い、仕事における人同士のやり取りには、なんだかんだ損得勘定とか利害調整みたいな感覚がついて回るのが自然。

だから、貸し借りなしの生き方のほうがスムーズに行くって思っています。

そこで、貸し借りを作らないほうがいい理由についてご紹介したいと思います。

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人間関係における「貸し」と「借り」。

  • 自分以外の誰かのために、自分が何かを提供したり、何らかの代償を支払った場合は「貸し」。
  • 自分のために、自分以外の誰かが何かを提供してくれたり、何らかの代償を払った場合は「借り」。

人間関係においての「貸し借り」。

何かを提供したり、代償を支払う、時間をとる、知識や知恵を提供する、労力をかける、負担をこうむる、何かを肩代わりする…などがそれに該当します。

ですが、私の体験上、友人・知人間の「貸し借り」って本当に難しい問題です。

特にお金のことになるとこじれることは当たり前にある。

もちろん、発注・受注のように金銭が発生する取引は分かりやすくて、取引上での「貸す」「借りる」に相当する取引は緻密に詳細が決められているので、トラブルに発展することはそれほどないかもしれない。

だけど、それ以外の「知人」、「友人」、愛情でも、貸し借りが一方的だと破綻の原因になると私は思うし、なるべくしないほうがいい。

人間関係の貸し借りが生み出すストレスと不協和音とは

そこで、人間関係の貸し借りが生み出すストレスとはどんなものなのでしょうか。

人間関係で貸し借りは作らないようにしたほうがいいって私は思うけれど、その理由をご紹介します。

平等じゃないことが多いってこと

知人でも、友人でも「お願いする時だけ強烈に頭を下げてくる輩」もいます。

困ったときはお互い様だという思いで、そこまで言うなら、と、引き受けていませんか?

でも、お人好しもほどほどにしないと、大袈裟ですが、余計に身を削ってしまうことに繋がります。

世の中って、「価値は等交換」であることが絶対。

過剰も不足もいけないって思う。

中には、「思いっ切り頭を下げれば、楽勝で聞いてくれるだろう」なんて思っている人間もいるので、関係が慣れっこになったり、損をしてしまうことに繋がります。

親しき中にも礼儀ありの関係のほうがプラスになること

人間関係で貸し借りは作らないほうがいいって思うのは、「親しき中にも礼儀あり」だって思うから。

それは、友人、知人、恋人、家族、配偶者…誰にでも当たり前だって思う。

なぜなら、相手も人間だから。

親しき中にも礼儀ありって、気持ちがない人とつるんで、お互いが貸し借りばかり作っている関係性はなれっこの関係性。

相手も自分も、すり減らすことになるし、巡り巡っていつか何かしらの問題が勃発します。

貸した側は覚えてる・借りた側は忘れてる

認識がズレやすいポイントの一つが、貸す側と借りる側の記憶力の違いです。

たとえば貸し借りがお金だとします。

貸す側は、「貸したお金・貸したときの状況・約束した返済期日」をこと細かに覚えているのに対して、リスクのない借りた側は、すべてを曖昧に記憶してしまうのです。

善い行いや、悪い行いもそうで、全ては何かを与えた側は覚えていて、与えられた側は覚えていません。

  • 貸した側…具体的に、はっきりと覚えている
  • 借りた側…抽象的に、ぼんやりと覚えている

これはなぜかって言うと、人間、自分のものや身を削ることにはシビアだから。

無くなれば命の危険に直結するお金を一時的にも貸すわけですから、貸す側がシビアになるのはしょうがないもの。

この時点でイライラ状態になるのですが、肝心の借りた側っていうのは、そんなこと気にしません。

一時的に助かった安心感で借りを忘れてしまうわけです。

貸し借りは、「ちょっとならいいじゃん」って思うかもしれないけど、認識のずれがあるので、人間関係を十分破壊するパワーを含んでいます。

貸した側から催促しにくい

人間関係においての「貸し借り」で、相手を助けたり、金銭を与えたり…いろんな「貸し」があったとします。

泊めてあげたり、送ってあげたり、お金や時間や労力を割いていたとしても、相手が期日になっても返済してくれなかったり、それに対する貸しを返してくれなけければ、それについて「あれをやってあげただろう」っていうと気まずい感じになります。

特に、お金が絡むとまるで自分が借金取りみたいな構図に見えてしまうし、与えてあげたものをこちら側から言ったり、思い出させたりするのはかなりの労力。

「なんで貸した側がリスクを背負わされた上に、エネルギーを使わなきゃいけないの?」ってな感じで、これまたイライラが溜まってしまうポイントになっています。

場合によっては、「ケチ」だとか、「うるさいやつ」などと、よく分からない逆ギレをされて恨みを買ってしまう場合もあります。

人間関係の貸し借りをなくすために

人間関係の貸し借り、お金の貸し借りって、ハッキリ言って貸した側にメリットがないのです。

貸し・借りは受注・発注のように分かりやすい取引内容の明示がされないためにその結果がボヤッとしてしまいがち。

だから、人間関係においては「よくわからない不協和音」を生み出すきっかけになる。

その人にいい人だと一瞬思われたとしても、相手がそれらの貸しを忘れてる場合はデメリットしかない。

そこで、人間関係で貸し借りを作らないためにはどうすればいいのでしょうか?

借りは即返す

貸し借りを人間関係の間に作らない生き方をしたいなら、借りを仮に自分が作ってしまったら、「即返す」ことです。

自分も貸しを作らないのはもちろんだけど、借りたら即返すようにしておけば、その相手とも貸し借りは生まれないことになるし、トラブルにならない。

実際問題、大切な人間関係ほど、自分から貸し借りを作らないほうが健全です。

それは友人関係だけに限らず、親子関係、兄弟関係、夫婦関係でもそうです。

万が一借りたら可能な限り最速で返すのはもちろんだけど、お金の問題だったら、金額や返済日は詳細をメモしたり、忘れないようにTODOやリマインダーに入れまくりましょう。

そのくらい徹底しておかないと、忘れた頃に「どんなに小さなことでも貸し借りは人間関係を壊す」という事実が訪れます。

人に借りることが当たり前の人種がいることを理解しておく

人間関係においての「貸し借り」ですが、実は、「人にある程度頼って当たり前」だとか、「金銭の貸し借りなんて、仲よかったら当たり前」だって思っている、「借りてる自覚がない」勢もいるってことです。

そもそもルーズな人は、貸す側のリスクを認識していない場合がほとんどだし、感謝の念を持っているかは疑問。

借りを作ってもなんとも感じない人っていうのは、一定数いることを頭の隅においておくと、時間を無駄にしたり、損をしたりするリスクをある程度避けることはできます。

都合のいい人リストに入らない

人に何かをしてもらいたいクレクレ厨や、誰かに何かをしてもらって当たり前、それがコミュニケーション能力だ、って勘違いしている人がいます。

「誰かに何かをしてもらえる自分は人脈があるからすごいだろう」、って思っている人もいる。

こういうルーズな人は無意識のうちに「困ったときに、これを貸してくれる人リスト」を頭の中に持っているもの。

まずはこのリストに自分が入らないようにするのが大切です。

これは「借りを返す」、「恩を返す」とはまた別。

たとえ仲が良い友達だったとしても、厳しいところはきっちり厳しくしないと関係が悪化していきます。

相手に付け入る隙を与えないためにも、都合のいい人化していたら、「無料でなにかしてやらない」「無理!」とキッパリ断ることが大事ですね。

信頼関係なんてすぐに壊れる…人に期待しない生き方を

人間関係の貸し借りって、結局のところ「信頼関係」をベースに成り立っていることが多い。

なぜ関係が壊れるのかと言うと、貸し借りを通して、垣間見れる人間性の評価が人間関係を壊しやすいのだと思います。

私は、「情」っていうのはその時々で、排除するべきだって思う。

貸し借り、でなんとかなる、みたいなものがベースになるととても怖いし、自分が返しているつもりでも、相手はそうは思っていなかったりと、人間関係を簡単に壊す力があるということを、知っておいて損はないと思う。

まとめ

貸し借りって個人間での信頼があれば、容易に成り立つって思うかもしれないけど、この考え方って、他人ありきで危険だって私は思う。

私は、相手に期待をする相手との付き合いは避けてるし、貸し借りを軽く見ている人は、手軽でいいかもしれないけど、肉親以外を頼る場合は、関係に注意することが大事。

正直に事情を話すのはもちろんのこと、利子をつけて即返すことを提案したり、最大限の誠意を見せることが大切です。

人間関係を良好に保ちたいなら、貸し借りは即返でいきましょう。

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