PMSは見当がつく人も、PMDDってなに?という人も多いはずです。
このPMDD(月経前不快気分障害)は日本での認知度がまだ低く、治療にきちんと対応してくださるクリニックも少ないのが現状なんですよね。
場合によっては、当然周囲や夫にも理解を得られなかったり、離婚や破局になってしまうこともあるそうです。
実は多くの女性を苦しめているのですが、それでトラブルになるカップルも多いです。
そこで、その特徴や、その対処法についてご紹介します。
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PMSよりも酷いPMDDとは?どんなもの?
PMSを知っている人もいるかも知れませんが、それよりも酷いものに、PMDDがあります。
PMDDとは日本語だと「月経前不快気分障害」という病名で、軽い気分障害のように思われがちです。
でも、実はこの症状がとてもきついもので、精神疾患として認められているものになります。
PMDDは、女性の1-8%に起こる月経前にのみ表れる精神疾患です。
医療先進国のアメリカでは1993年ごろから精神医学会で取り上げられるようになり、2013年に正式に精神疾患として認められました。
つまり、認めれたばかりの疾患だということで、日本でも、まだまだ治験や研究成果が少なく、治療方法が非常に限られている疾患です。
人々への理解度も少ないのが現状です。
日本においての対処法は?
日本においてPMDDは、心療内科や精神科に行くべきとされていて、うつ病の薬、婦人科ではピルや漢方、抗不安薬が主に処方されることになります。
これらの副作用を嫌って飲まない方や、心療内科自体に抵抗がある人も多いです。
関連性を感じないとして服用しない方もいます。
症状はPMS(月経前症候群)に伴う精神症状のイライラやうつ、無気力などと似ているので、「乗り切らないと」と考えていたり、病気ではないと考えて、不定愁訴で済ませる人も多いです。
でもPMDDは精神疾患として認められたれっきとした病気です。
放っておけばいつか自然に治るものとは言い難いです。
PMDDが原因で、離婚や破局もありえるの?
PMDDが原因で、離婚や破局も実はありえることだといわれています。
これはなぜかというと、生理前のイライラや情緒不安定を穏やかに受け入け止めてくれてうまくやっていける…と思っていたものの、そうではなかったというケースがあるからです。
産後のホルモンバランスの崩れ
社会環境の変化
転勤、人間関係の変化など
育児のストレス
このように、穏やかな人と結婚していたとしても、「理解をしてもらえている」としても、たとえば環境の変化やストレスの状態で、PMDDが悪化していくケースがあります。
最後には、ベッドから立ち上がれないくらいの状態になってしまうこともあるそうです。
元々あまり人に頼るのが得意じゃない人は、心配させてもいけないし相談したいのを我慢して時が過ぎるのを待っていることも多いです。
だから、最後は療養をしないといけないケースになることもあります。
自殺まで考えるほどのPMDDの症状もある
生理前は、多少なりとも体調や精神面がいつも通りとはいかない女性は多いです。
本人の自覚がなくても、周りから見ると、イライラしているように見えたりします。
食欲が落ちたり体が熱っぽかったりだるかったり腹痛があったりと、仕方がないとやり過ごすこともできるレベルなこともあります。
でも、PMDDになるまで悪化すると、これに加えて、自殺したくなるほど気持ちが落ち込んだり、相手を傷つけても止められないほどの暴言を吐いたりすることになります。
本人もコントロールできなくなってしまいます。
その変貌ぶりに「振り回されるのに疲れた」となってしまうケースもあるんですよね。
「なんであんなことをいったんだろう」と、うつ状態が悪化すると、自己卑下や自己否定から自殺願望が出たり、自傷行為など命に関わる行為に及ぶこともあるので、PMDDをけして軽く見てはいけません。
PMDDと知らずに放っておかないこと・理解して治療をする
PMDDは精神疾患で、自分でコントロールできないものです。
それを軽く考えていると、家族や恋人など大切な人との関係を破壊してしまいます。
それも、毎月同じ症状がやってくるので、不安に常に付きまとわれる病気です。
そしてこういった行為は家族や恋人など、身近な人に向けられるというのも特徴です。
本来、一番の理解者で、一番の味方でいてほしい大切なひとに怒りをぶつけてしまい、関係が破綻することはとても悲しいことです。
PMSやPMDDだと認めること
PMSやPMDDだと自分を認めてしまうことで、大体そんな日が近づいてきたら、自分でストレスを溜めないように、過ごすことができます。
自律神経を整えるのはもちろんですが、ストレスになるものは見なかったり、ストレスがかかるようなことはしなかったり、日常生活を整えて、心を整えていくことが大事です。
心と体を一番最初に考えることで、その時期に生じるトラブルや、ケンカをへらすことができます。
相手にもそれを理解してもらうことも大切ですが、何よりも自分がそういう状態だって認識することが大事だと思います。
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距離置きと冷静さも時には必要
そして、PMSでイライラしてきたなと思ったら「今日あたりからPMSが始まってるから暫くは距離を置くね」と宣言して収まるまで出来るだけ関わらずに過ごすのが一番摩擦が少ないのではないでしょうか。
周りは、応援しかできないし、PMDDを抱えている人は、ほぼ100%情緒不安定になります。
だったら、ベンチから「おーい、今君はヤバイ状態だ」と冷静に伝えてもらうことと、やばくても冷静にプレイをすることが大切です。
まとめ
PMDDについては、心が辛くなる時期で、軽く考えてはいけないものです。
実は離婚や破局に繋がってしまうこともあります。
でも、「自分はダメなんだ」と自分で自分を責めてしまいがちです。
自分を認める感覚を持つことで、心のあり方は少しずつ変わっていきます。
すぐに治るわけではないのですが、まずは認めていって、不毛な争いにならないようにしていってくださいね。
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