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嫌われる勇気と忖度のメリット。自由とは、他者から嫌われることか

皆さんの中にも読んだ方も多いはず。『嫌われる勇気』という書籍をご存知ですか。

『嫌われる勇気』は2013年12月の発売から以降、売れに売れ、海外で出版された翻訳版も含めると世界累計発行部数は485万部(2020年2月時点)を突破した名著です。

  • 「嫌われる勇気」を読んでみたけど、これってただの自己中じゃない?おかしくない?って思うんだけど…。
  • 周囲にアドラー心理学の『嫌われる勇気』から影響を受けてる人がいるけど、めちゃめちゃ自己中に見える
  • 自分の意志をどこまで押し通していいのか。

この記事ではこのような疑問に答えます。

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嫌われる勇気とは?

嫌われる勇気とは、どういうものかというと、簡単に云うとこういうものです。

  • 「他人のご機嫌を取るのを止めましょう」
  • 「その為に、嫌な頼まれ事などを引き受けるのを止めましょう」
  • 「都合の良い人間になってはいけない」

こういった事などが書かれた自己啓発本。

確かにこれらを実行すると…「生き易く」なります。

ただし、自分の人間関係ががらっと変わってしまう。

それは、なぜでしょうか?

嫌われる勇気は必要?

嫌われる勇気とは「自分の信じる道を行くこと」、「正しく嫌われる勇気を持とう」と言う話。

生きやすくなるし、そこまで難しくはない。

けれど、本当にそれでいいのか、ってことや私の考えをご紹介します。

思ったように評価されない

“正しく”嫌われる勇気をもって、自らの信じる道を行くことは、より大きな協働・協力へと向かっていくことができる場合もある。

だけど、この世の中では、「嫌われる勇気」を実際に実践しようとしても、ほとんどが思ったように評価されない。

なぜなら、世の中は、嫌われる勇気よりも、「嫌われている部分を治す勇気」のほうが評価されるから。

代わりに、“自己中”と評価されてしまう可能性のほうが高いっていえる。

人間関係でいじめにあったり、ほとんどが敵に回る

斎藤一人氏も言ってる「他人の機嫌」を取るのを止める…これは問題ないから実行するべきかもしれない。

だけど、他の事は問題が出る場合がある。

特に会社での人間関係では、下手すればいじめにあってしまう。

「人の気持ちを考えずに、押し通す」

これだけで、今の周りの殆どを敵に回すことになる。

嫌われる勇気とは、「今ある人間関係をすべて壊す勇気」といっても過言ではないってこと。

自分の数少ない味方も、敵に回ってしまったり、離れてしまう覚悟が必要。

そうなると、自分の承認欲求を満たすことができなくなるわけで…生きていくにはリスクが半端ないです。

いつでも、嫌われる勇気を持つことは簡単だ

私が思うに、嫌われる勇気を持つことなんて、とても簡単だって思います。

本能のままに。

自己中心的に、好き勝手に生きる。

これは、ものすごく簡単です。

なぜかっていうと、人間はもともと、動物だから。

自分勝手に振る舞い、人のことに口を出す。

動物である以上、「本能のままに」、「おもむくままに」、動くことはそう難しくない。

実は、理性の元に生きる方がもっと、ずっと難しい。

実は、本能をコントロールして生きるほうが、よほど難しいのです。

一度の人生、理性的にコントロールしながら生きたほうがよほど「人間らしい」っていえるんじゃない?

行動にバックボーンが伴ってないといけない

自分が生き易い行動をする為には…まずは、行動にバックボーンが通ってなければ、ただのならず者になってしまう。

どういうことかっていうと、「辻褄」があっていなかったり「矛盾」があったら、賢い人に行動の矛盾を突かれてしまう。

筋が通った行動や言動じゃないと、納得してくれる人はごくごく少数。

行動に筋が通ってなければ、納得させるのは難しいってこと。

「嫌われる勇気」を持つことで生き辛くなることも…ではどうすればいい?

「自由とは、他者から嫌われることである」

「嫌われてもいいんだ!自分の人生を生きればいいんだ!」

これは別に間違っていないけれど、嫌われる勇気をもって自由を得ることで、たくさんの課題があなたを待ち受けることになります。

そこで、もっと大事なのがなにかってことをご紹介したいと思います。

本能のままで生きて、何が得られるか?

「嫌われる勇気」を正しく実践していても、周囲から誤解される場合ってどうしたらいい?

つまり…嫌われるというリスクを負いながらも、より大きなものが得られるかが、大事だということ。

ドラマの中では上手くいったとしても、現実世界だと、ただ”自己中”のレッテルを貼られ、報われることなく終了することだってある。

「嫌われる勇気」を実践するのは、特に日本社会では簡単ではないってこと。

その「嫌われる勇気」のその先に何があるのか?

もしその先に「自分の利益」しかないとき…それは単に”自己中”にすぎない。

その先に「(弱い立場に置かれた)他者の利益」がある、「より大きな協力」があるとするならば、嫌われるというリスクを負ってでも行動する価値は、間違いなくあります。

「トリックスター」も「ルール遵守する人」も必要だ

人との和を大切にし、組織のルールを正しく守る人ばかりの組織は居心地がいいけれど、発展しません。

何か問題点があった場合、改善されることも無いまま組織全体が腐っていく。

だから、先程のように「嫌われる勇気」を持つ、トリックスターというか、組織の和を乱し、秩序を乱す存在は必要。

むしろ、そういう人が居る組織の方が、まったく居ない組織よりも健全です。

だけど、反対に、トリックスターだらけの組織も成立しません。

全部が規格通りで同じ整った形をしているような、そんな組織は組織自体がダメな組織だってことです。

トリックスターは一人か、二人でいい。

だから、皆が「嫌われる勇気」を持たなくていい。

自分がトリックスターになる必要はないんです。

それならいっそ「世渡り」、「忖度」する

行動に筋が通ってなければ上手く行かず、周りを敵に回すことに耐えられない…。

なら、いっそ「世渡り」、「忖度」のプロになったほうが楽。

でも、これって実は、周りにヘコヘコと、媚びへつらうわけじゃ無い。

相手をコントロールする勇気を持つこと、いわばコントロールできる「力」があること。

ナチスのゲッペルスが、ヒトラーをコントロールしたことをご存知でしょうか?

世の中、能力のある人間は、影で、忖度しながら力のあるものをコントロールしている。

硬い「自分軸を持って」というよりも、柔らかく、「一見軟弱にみえる」そういう、臨機応変な自分を持っている人が有利だし、生きやすくなっていると思います。

まとめ

嫌われる勇気を持つこともいいけれど、要するに、バランスだってこと。

そればかりだと、絶対に生き辛くなります。

いつのまにか味方がいなくなることに、あなたは耐えられますか?

私は、相手を「コントロール」するために、時々忖度できる能力は素晴らしいって思います。

ぜひ参考にしてみてください。

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