このようなことで悩んでいませんか?
「恋人の意識を変えたい」
「子どもがきちんと宿題をするように変えたい」
「あの人のこういうところがもっとこうだったらいいのにな」
つまり、「他人を変えたい」という悩みです。
だけど、私はこういう「相手を変えようとする」ことほど無駄なことはないって思っています。
他人の行動や性格を変える…そんなことは可能なのか、ここで説明していきましょう。
人を変える…そんなことはできるの?
相手にこのようになってほしい、もっとこういう感じになってくれたらな…なんて思うことありませんか。
恋人でも、夫婦でも、嫌なところを見つけたら、改善してもらいたいとか、ちょっとこうしてもらいたいな、なんて口に出したりするかもしれません。
だけど、結論から言うと、他人の行動や性格を変えるのは、非常に難しいことです。
本人が「変わりたい」と思わなければ実現しないのはもちろん、本人の意思に反して、性格を変えられるとしたら、それは「洗脳」です。
他人を変えようとしてはいけない理由
他人に腹が立つのは、自分の思い通りに相手が動かないときです。
私も、過去に元カレに、とある女性と、私を比較するようなことを言われました。
つまり、私に変わることを要求されたんです。
他にも、原因はあるけれど、これが私が別れを選んだ最大の原因だなって思うのですが、こんな感じのやり取りでした。
私「それ、要するにオバサンじゃん。ババアは、落ち着いてて当たり前だろ。ババアとはるかに若い私を比較すんのか?w」
好きな人に愛情をもって前向きな提案をするならともかく、性格や中身を自分の思い通りに変えようとするのは、まったく無駄なことです。
自分の内面や、自分という存在を変わるよう命令されて、素直に受け入れられるでしょうか。
他人との関係を改善する選択とは。
家族や友人、知人、子供などを周りの人たちを見ていると好み、価値観や言動、行動パターン等、理解できない(できにくい)部分や「これはダメ」「良くない」「もっとこうあればいいのに」が現れてきます。
その時、同時にイライラしたり、そわそわしたり不安になったり…と気持ちが揺れて、それが「原因」である様に感じて、変わってもらいたいと念じるものです。
自分の望むように、相手に変わってほしい…そんなときはどうすればいいのでしょうか?
その人に合った付き合い方をする
相手に変わってもらいたいと、どれだけ強くいっても、その人は変わらないです。
私たちにできることは、「その人に合った付き合い方をする」ということだけです。
私は、過去に父と衝突したことがあって、とある部分を改善してもらいたい、といったんですが…。
しかし、そんな神様のような人が、いったいどれだけいるでしょうか。
相手に合わせた付き合い方をするということは、自分を押し殺して他人に迎合することではなくって、考え方は違うのでこの部分は違うな、と割り切ることです。
実は「許容」しかないってこと
もし長期で、同じことをその人に伝えていて、変わらないとしたら、それはその人のあり方であると認めてあげるしかありません。
今まで見てきて、その人がそうだったら、それはその人のあり方なんですよね。
「許容」、それが私たちがその人に出来る最善のことです。
人を認めて生きるのか、変わらないものを変えようと抵抗して生きるのか、どちらが心地よいでしょうか?
人を認めた方が心地よいのです。
実用的な協力をお願いする
相手に変わってもらわないと困るのなら、相手を根本から変えようとするのではなくって、実用的に「協力」をお願いしましょう。
ポイントは「あなたに対して腹が立つ」から依頼するのではなく、事実ベースで「こういう理由だから、協力して、こうしてくれない?」という風にアプローチすることです。
あくまでも、あなたの感覚を変えたい故の依頼ではなく、事実ベースです。
あなたのイラつきやムカつきは、やるべきこととは別物で、協力を仰ぐだけで、その人を「変えず」とも動かせるわけです。
関係をやめる
その人を許容することも出来ないなら、関係をやめるのが一番手っ取り早いと私は思います。
そして、柔らかく伝えても、実用的に協力もしてくれない、内面的な感覚が辛い…など、ここまでの状況であれば、さっさと関係をやめましょう。
人生一度きりです。
なぜその人との関係の泥沼にはまったまま動かないのでしょうか?
自分で選択を持って生きましょう。
「変わる」ということは、自発的な動機に基づかないとダメだと理解する
たとえば、自分自身が興味ないものを押し付けられて、勉強なんてやる気ってしないと思います。
つまり、「自分がやりたい」という自発的な気持ちなくして、効果的な成長は望めないのです。
いくら自称スゴイ人が、「こうしたほうが勝ち組なんですよ」といったところで、当人にその気持ちがなければ暖簾に腕押しで、効果は薄いのです。
一度きりの人生、他人ありきじゃもったいない
他人を変えるのは99.99%不可能だと思っています。
なので、そもそも他人にフォーカスすること自体間違っている。
「なんであの人はあんなに悪い性格なのだろう」
「なんでわかってくれないのだろう」
こういう「なんであの人は…」という考え方自体、やめた方がよくて、他人を変えるための解決策なんて殆どないから。
逆に言うと他人のために、自分を変える必要がないし、その人のパズルに、自分が当てはまっていないなら、立ち去ればいいんです。
私はそうやって生きてきました。
一度きりの人生、他人を変えようとしている場合じゃありません。
自分の描きたい人生を自由に描けるのが人生で、そのために時間があるんです。
変わるのは誰かじゃなくて、自分の中で自発的に何らかの素敵な変化を起こしていけばいいんです。
それによって、全ては解決します。
まとめ
「他人が変わるべきだ」と思い込んでいる人は、一生、ストレスから解放されることはないでしょう。
その人はその人が決めたとおりに行動している。
その人の性質はその人の性質で、それを、変えさせようとするのは、すごくおこがましいことです。
付き合うのをやめるか、良い部分だけで付き合うしかないんです。
それを知っているだけで、楽になるうえ、難しいことではありません。