みなさん、「心の葛藤」を感じたことはありますか。
私もいつも感じています。
葛藤とは一つの要求を満たそうと思うと、ひとつの要求が満たされない。
そんな状態が「葛藤」。
不倫状態も、恋愛も、また日々のやりたいことや、仕事なんかの悩みも、この葛藤でもがくことがほとんどですが、そこで、「日常生活での葛藤と、その解決法」をご紹介します。
葛藤とは?二つの並ぶ欲求の中で決めかねられない気持ちを抱えていること
葛藤とは、二つの相並ぶ欲求がある場合、その両方を選ぶことができないために悩み、どちらを選択するか決めかねている状態を指します。
その状態に置かれていて、主にワクワクするという気持ちじゃなくって、フラストレーション(欲求不満)、ストレス、モヤモヤ、気持ちが滅入る、という状態になること。
この葛藤は、日常にもよく潜んでいて、葛藤が生まれれば、その落ち込みが中心になってしまうこともあるでしょう。
自分の心の中の葛藤には、三種類の葛藤があります。
・回避ー回避型
・接近ー回避型
葛藤には、これらの種類があるといわれているけれど、どのようなものなのでしょうか。
接近ー接近型
この葛藤は、二つまたはそれ以上の要求対象がともに自分にとって好ましく欲するもの。
だから、どちらも欲しい。
でも、同時にそれを叶えることが出来ない場合。
不倫恋愛などで生まれやすい葛藤でもあります。
どちらも好ましくて、自分の中で激しく欲しているけれど、同時にどちらもを叶えることが出来ない状態。
受験をして合格を二校ともゲットした時、どちらを選んでも自分の好ましい選択肢で悩んでしまう状態。
この場合、実際に選んだ選択肢が、もう一方の選択肢よりも満足できなかった場合には後悔が生まれます。
その場合、過去を思い出すだけで動揺したり、イライラしたりして、葛藤が続くことになります。
回避ー回避型
これは先程と真逆の状態。
二つまたは、それ以上の要求対象がともに自分にとって好ましくない状態。
どちらも避けたいけれども、どちらか一方を選択しなければならない場合です。
たとえば、勉強をしたくないけれど、しない場合のデメリットで悩んでいる時、仕事が山積み状態だけど、帰れば、信用と取引先を失う時。
働きたくないけれど、金銭的に余裕がなくなるのも嫌だという場合。
どっちも選べないと、葛藤期間が長くなる傾向にあります。
悩んでいる時間はもちろん、どちらを選んでも、精神的にしんどくなる場合が多いです。
接近ー回避型
これは、先程の両方を兼ねている状態。
たとえば、要求対象が「好ましいもの」と「好ましくないもの」の両方で、「好ましいもの」を達成するためには「好ましくないもの」を乗り越える必要がある場合のこと。
どうしても欲しい物があるけれど、そのためには、この辛いミッションをクリアしなければならない。
性格が良くてイケメンの彼氏がいるけれど、貧乏で無収入、お金の問題があり、二人で乗り越えなければならないだとか。
好ましいものに接近すればするほど、好ましくないものも接近してきて、逃れられないから、これも激しく辛いです。
乗り越えようと接近しすぎても、避けすぎても、気持ちのバランスを崩し情緒不安定になったりします。
葛藤を乗り越える方法にはどんなものがある?
心のうちの葛藤はいくつかに分類されるけれど、こういう状態に陥って、悩んでいませんか。
どちらも欲しい場合は、両方を得られるように突き進んでもいいかもしれない。
でも、基本的には、葛藤をクリアにするのは簡単ではありません。
ときには、大いに迷ってしまい、精神的に病んでしまうレベルになることもあります。
楽な方を選ぶ
私は、葛藤が生まれた時は「できるだけ楽な方を選ぶ」ようにしてます。
葛藤は二つの要素があり、そのどちらを選択するか迷い、選択できない状態。
それを解消するには、どちらかを選択するしかありません。
でも、人生って葛藤の連続で、毎回辛い思いをするのはしんどい。
できるだけ楽に生きていきたいものです。
両方選ぶことができれば、幸せになれるなら、どちらも得られるように、アイデアを振り絞ってみることが大事。
それ意外は、できるだけ「マシ」な方を選んでみることが大事です。
人生って葛藤の連続なので、動揺しないように楽な方をなるべく選ぶということが大事です。
長期的展望で選ぶ
私は、結構人から先見の明があるって言われたりするけど、人って長期的展望で選ぶ視点に欠けるところがあると思う。
あとが楽になるために、「今」努力したり、「今」を耐えたりすることって結構必要なこと。
それは、「快楽の延期」でもあるって思います。
長期的に視野を広げてみると、どちらかは、未来が暗いと思えたり、どちらかに未来に明るい兆しが見えたりすると思う。
なるべく未来が明るい方を選ぶべきです。
目を外側の誰かに向けるのではなく、内側の自分の心に向ける
葛藤は、人間関係の中でも、日常でも起こります。
複数の人間が集まると、やはり意見の相違や衝突が起こります。
自分が葛藤している原因は、外側の誰かのせいだ、この環境のせいだ、って周りの環境、状況に原因を求めてしまうと、ますます葛藤が強くなります。
周りにイライラして、怒りと「状況を変えたい願望」が生まれてきます。
葛藤は、外側に原因があるのではなくって、ほとんどが、内側の自分の心に原因があります。
深く悩んでいる原因って、自分が何かにとらわれていることが多い。
自分の心の内側で生まれやすい感情の原因を突き止めることで、葛藤が生まれたり悩んだりすることが減っていきます。
葛藤も、苦しみも一つの風…八風吹けども動じずでいること
人間は損をしたり、自分に被害が及ぶようなことを嫌う、という元々からの性質があります。
人によっては、誰かと「比べた成果」を考えるようになります。
自分で自分を競争原理の中に投げ込み、葛藤が生まれていませんか?
八風吹けども動じずという禅語があるけれど、生きているうちには、さまざまな風が吹いて、いいこともあれば、悪い風が吹いてばかりのときもある。
でも、その風に心を揺さぶられることなく、どんな風でも楽しみ、感情をぶつけないようにするってこと。
私も一つ一つのことに心を揺さぶられてきたけれど、今は軽く考えるようにしています。
ほとんどは、私の内側からくるもので…それで楽になれたから。
そのときどきに、それぞれの風が吹いているということで、自然に受け止めて行くことが大事です。
まとめ
葛藤は、人間関係の中でも、日常でも起こります。
でも、それって実は自然なことで、生きていたら、一生懸命に生きる「場所」があるだけ。
葛藤をクリアにするのは簡単ではないけれど、その都度生まれる「迷い」。
迷ったときには、どちらも取れる道を考えたり、「快楽の延期」をしてみたり。
心の内側から生まれる葛藤を少しでも楽にしていきましょう。