この世に愛なんて存在しない、愛なんて幻想だって思えるのはどうしたらいい？

愛なんて幻想でしかないって思ってしまっていませんか？

現実的な人は恋愛。それは脳が作り出した幻覚でしかないって気持ちを持っていたりします。

実際に、私もそうで、生物特有の種の保存のための、いわば本能だし、たまに非生産的な恋愛も存在するけど、基本的に幻想なんじゃない？って思ってます。

そんな風に感じてしまう人はどうしたらいいのでしょうか？

実際はどうなんだろう？ってところをご紹介したいと思います。

愛は幻想だってこと…そんな思いを持つことは普通

果たして、永遠の愛、真実の愛などと呼ばれる美しいモノがこの世界に存在するのでしょうか？そしてそれは本当に重要なモノなのでしょうか？

正直に言うと「真実の愛」なんて存在しない、幻想だって思ってもそれは普通だと思います。

私は、恋愛映画やドラマは好きで、そんなロマンに浸りたいけど、その一方で冷めている自分もいる。

私自身も、めちゃ現実主義者なので、それでもいいんじゃない？って思います。

「愛なんて所詮幻想じゃない？」って思える、その理由についてご紹介したいと思います。

愛は代替可能だから

私は、友情だけではなく、恋愛も愛情も「代替可能」だって思ってます。

理論上、地球上の、あらゆるエネルギーは代替可能です。

人間だから、合う、合わないの相性はもちろんある。

でも、この人だけしかいない、なんてのは思い込みでしかない。

星の数ほど異性はいるので、いくらでも、代わりの相手は現れる。

私自身、今まで結構な人数の人と付き合ってきたけれど、その時その時で、「この人しかいない」って思ったけど、また恋愛できる次の人が現れた。

今は、定年退職した途端、妻が離婚をせまるケースも増えているし、血がつながっていない親子でも愛情が生まれたり、また別のケースもある。

恋人が見つめ合う視線の中に、合理性は見当たらないけれど、残念ながら、「その人しかない」っていうのはありえなくって。

見返りを求めない愛情の存在に触れることはあったけど、代替可能な時点で、ある程度「愛は幻想」じゃないかなって思います。

真実の愛なんてのは目に見えないから

真実の愛っていうのがよく口に出されますが、そんなものを生で目にしたことはないはず。

架空の物語やドラマでそんなものがあるのかもって思うかもしれないけど、普通の人間が、そんな真実の愛に触れる機会は一生ありません。

映画やドラマで見ることができる、愛の物語は美しいエピソードばかりをつなぎ合わせたもの。

だから、人は、こんな美しいラブストーリーや愛が存在するかもしれないと思い、欲しくなってしまいます。

なおかつそれが、さも誰にでも手に入るもののごとく聞かされるものだから「自分も手に入れなくてはいけないのではないか」とたくさんの人が思ってしまいます。

でもこれって宝くじと同じで、そこまで純粋な愛が世界に存在するのかどうかも不明です。

もしも、それが手に入るなら、離婚や別れなんてのがこれだけあるはずないです。

結婚とは仕事である

たとえば、愛が昇華したものが結婚だとしたとしても、結婚のシステムって、「どこまで責任、契約を自分が守る」という意志があるかどうかです。

なので、「ちゃんとした仕事をできるかどうか」と同じ事。

それを「愛」と呼ぶならそうなるかもしれない。

だけど、結婚生活という仕事をおざなりにしたら、当然どちらの愛とやらも冷めたような感じになるので、それってどこまでも「システム」だし、「仕事」じゃないの？ってことになるわけです。

愛とは宗教である

昔、日本にキリスト教・カソリックが入ってきた時、愛という言葉がそこで初めて伝わったと言われています。

つまり、無宗教の日本では、もともとそういう理解（神の愛）がなかった。

そのときに、初めて、日本語にしたそうです。

神が、一人ひとりを大切に思うそういう気持ちや慈しみを’愛＝（神の）愛’だと。

そう考えると愛という概念自体が宗教じゃない？って私は思う。

愛とは…同時にストレスであり脅迫でもある

「愛してる」といってお互いに一緒にいる理由にするのはいい。

だけど、数ヶ月後、数年後、数十年後に同じように「愛してる？」なんて聞かれると困ってしまうと思う。

まともな人は愛してるって言うかもしれない。

ですが、その気持ちって何を指すのかってこと。

相槌のように返事をすることはできても、本体は次第に変化していくからです。

言葉で口にするのは簡単だけど、この時、嘘をついてしまったような苦い気持ちになります。

だって真実の愛がどんなものかなんて本当は誰も見たことないし、知らないのだから。

この時点で、「愛って実はストレス」で、「幸せという強迫」でもあるかもしれません。

愛なんて幻想で存在しないとしたらどうしたらいい？

私は人をそこまで深く愛せない体質です。

恋心、みたいなんは抱いたことがあるけど、「愛」って呼べるほどのものを持ったことはないかもって思う。

子供のこともそうだけど、犯罪を犯しても、何をしでかしても、気持ちが保てるか？っていうと、気持ちを保つことってできないって思う。

結局、自分のほうが大事。

最終的にその人がどこかにいったとしても「別にいいや」って気持ちがどこかにある。

愛されることはあるけれど、私自身は、相手と同じような熱量を持つことはできないし、両思いを求められるのって酷。

こんなふうに「愛」を信じられない人はどうしたらいいのでしょうか？

愛を信じなくてもいい

みんながみんな、愛とやらを信じなくていいって思います。

この世の中は消費者と生産者で出来ていて、その合理性やお互いの利益の合致で付き合ったり結婚したりします。

何の見返りや利益、損得なしに相手を信じたり何かをあげたりするのって、現実を見たら、ただの夢物語であって絵空事。

そのような形を成さないものに愛という字が存在すること自体疑わしいし、この言葉自体、システムができた以後に伝わってきた言葉。

だから、愛が幻想だって思えちゃう人は信じなくてもいい。

合理的で、利益の一致で、「なんとなく好きかも」って気持ちで生きていいと思う。

本質的に「大切」だと思う気持ちでいい

結婚が「真実の愛」とやら、語る人もいるけれど…。

いかにして本質的に’大切’だと思う気持ちでいいと思う。

相手が好きかどうか、愛情がどうだって語る人いるけれど、余計に複雑になる。

いわば男女の愛ではなく大切だって気持ちだけでいいんです。

なので、壊すつもりがないなら、不倫だってありだって私は思う。

割り切れない部分を愛が埋めている

子供は無償の愛かもしれないし、他の人よりは「好き」かもしれない。

けれど、誰しもが、それ以上に、自分のことや、自分の利益や将来性はかなり大事だと思っているに違いない。

でも、そんな風に愛を信じられなかったとしても、それだけで納得できなかったり、割り切れない部分の溝や隙間を愛とやらが埋めています。

あなたは誰かのそんな「利益の隙間を埋める愛の元」から産まれて、育ったはず。

愛というのは、人間の脳の個体差である

愛というのは、幻想だけど、それを現実的に捉える人、感じやすい人もいるので、結局は、人間の脳の個体差を理解しておくべきです。

要するに、一つのシステム、この制度に馴染むタイプの性質を持った人間と、馴染まないタイプの人間がいます。

愛って目に見えるものじゃないから、結局は脳の個体差です。

愛を現実的に見てしまったり、幻想だって思ってしまっていても、それは仕方がないし、それはそれで幸せになれないなんてことはないです。

その割り切れない部分を愛や「相手が大切だ」っていう気持ちが埋めているのだから…。

まとめ

愛の別名は「責任」、「本能」、「システム」とも呼ばれる中で、愛なんて幻想かもって悩むかもしれません。

でも、そもそも男女の愛なんて生物としての人間のプログラムに過ぎないのです。

だけど、愛は幻想って気持ちでも、幸せを営むこともできるし、自分の脳の個体差を認めていくと楽になると思います。