世界平和という言葉が叫ばれる中、一向に世界では戦争がなくなりません。
ロシアとウクライナも、解決するどころか益々、戦火が広がっているようにも見えますよね。
こんな状況を観ていると人間は何で骨肉の争いをやめられないのだろう?と疑問に思うでしょう。
そこで、『スピリチュアル』から見る『戦争』が起きやすい時代っていつのことなんでしょうか。
戦争が起きてしまう理由、起きやすい時代…今回はそういったことについてご紹介します。
戦争が起きてしまう理由
「戦争」というとロシアとウクライナの件が一番イメージしやすいと思いますが…。
たしかに、政権が新ロシア、反ロシアとコロコロ変わる不安定な国とはいえ、現ウクライナ大統領や閣僚が解任され、ロシアの傀儡政権が建てられる…考えるだけで恐怖ですよね。
私は…心の底から、ウクライナ現大統領には、死なないでほしいと思っているし、ウクライナの人々の愛国心と国を守ろうとするために戦っている姿は本当に尊敬するし、なんとか打ち勝ってほしい。
私も、そりゃ募金とかはできるけれど、逆にそれしかできなくて悲しいし、なんとかならないかな…という気持ちでいっぱいです。
だけど、人々の戦う姿を見て、私達も一つ学べていると思うんです。
それは、どういう原因でこうこじれてしまうのか?ってこともそうですが、自分が同じ状況になったら同じように逃げずに戦えるか?ってことだったり。
そして日本では、「抑止力の自力確保の為に核兵器の大量保有」が不可欠ともいわれていますよね。
リスクとして考えられるのが、「台湾有事」が挙げられるでしょうか。
時代が変化し、平和になると思いきや、解決するどころか益々戦火が広がっているようにも見えますよね。
戦争や争いには複雑な事情や原因が絡んでいます。
宗教と裁きの心
戦争の原因の一つが、「宗教と裁く心」だと思います。
だけど、宗教が直接的な原因ではありません。
いわゆる歴史のある伝統的な宗教を紐解くと、多くの思想や教義があるわけです。
私はたくさん読んでいますが…まぁ根本の内容は「人間が幸せになるための教え」なんです。
キリスト教におけるイエスが説いた愛の教えは、「隣人を愛せ、弱き者も受け入れろ」というもの。
イスラム教のムハンマドが受けた啓示であるコーランは、本来は唯一神であるアラーは人間を救ってくれる存在であることを説いています。
ユダヤ教も教義の違いはあっても人類の救済というテーマが内在しています。
仏教も元々は苦しむ衆生を苦しみの世界から解き放つために慈悲の心で仏法を説いたところから始まっています。
どんな宗教でも、本来は皆、人間にとって平和で幸せな道を説いているものです。
でもなぜか、そんな愛や慈悲に満ちた教えを奉じている宗教を持つ民族や国家が殺し合いをしているのが現状です。
それはなぜなら、ここに「裁きの心」が生じるから。
隣人愛を説くキリスト教であっても、あくまでキリスト教は正しいけれど、他宗教は間違っているという意識がどこかにあったりするものです。
それぞれの宗教の立場もあり、自分の信じる宗教が一番正しいという信念が、「その他の教えを認めない」という方向に向かわせてしまうわけです。
人間はそれぞれに信念を持っています。
また、好きなもの嫌いなもの、習慣、文化も違います。
人間は、自分を育んでくれた土地、宗教、思想というものが「一番清く正しいもの」だと信じたがるもの。
特に、土地や文化なんかは、誰だって自分を育んでくれたものなので、プライオリティが高くなるのは当然なのです。
問題は「自分の信じるものは最高だが、他は誤りで認めない」という発想にあり、自分の信念から他のものを裁き、悪のレッテルを張ることで自分の信念の正しさを証明しようとします。
そのような状態になることで、世の中から永遠に戦争はなくならないし、益々争いはひどくなるばかりです。
正しいものが一つだという思い込み
人は皆、異なる個性を持っています。
それは国家や民族でも同じです。
良く耳にする言葉に「全ては一つだ」という言葉があります。
だけど、その教育は、一歩間違えると「正しいことは一つだ」という信念となり、争いの原因になります。
皆、違いがあり個性があり、世界も複雑です。
だから、時に平和を意味する、「ワンワールド」的な考え方が、逆に闘いの理由となるのです。
本来は、ぐちゃぐちゃしたり、色々と様々な価値観があって良いのです。
大切なことはお互いの個性や良さを尊重し、自分の中の嗜好や文化、習慣を大切にしていくことです。
スピリチュアルから見る「戦争が起きやすい」時代
変化が激しいとき
今、「変化の激しい時代」の始まりだと言われています。
「戦争」とは、エネルギーを外に開放してぶつけ合うものです。
だから、変化が激しい時代は潜在的に「戦争」が起きやすくなりやすくなります。
例を挙げれば、戦国時代は、変化が激しく、江戸時代は安定の時代、幕末から昭和初期までは変化が激しく、平成までは安定が続いていました。
世の中は、「陰陽」の仕組みによって成り立っているものです。
「安定」が「陰」だとするならば、「変化」が「陽」ともいえますが、変化の時代は、何かと戦争が起きやすいことは時代が証明しています。
霊格が低い時代
「スピリチュアル」から見る「戦争」が起きやすい時代は、霊格が低い時代だとも言われています。
霊格の成長とはいわば心の成長です。
「霊格」が高まれば、他者の心を考える能力があり、心の「気づき」が多い分だけ物事を見る視野も広がりやすいです。
わかりやすく言うと精神的に大人な人をいいます。
霊格が低くなっている場合、他者の心を満たすよりも自分の心が満たされたい気持ちを優先するので、ストレスが現れやすく、承認欲求が高くなります。
今、世の中で問題視されている、「誹謗中傷」はもちろん、虐待、いじめ、モラハラ、凶悪犯罪も、これらの弊害です。
霊格が低い人々が多く現れれば、地球上の自然界も崩壊させてしまいかねません。
たとえば、「共産主義」は、精神的な意味で同じ価値観を共有し合うもの。
独裁者が主権を握る世界だと、「他者の心満たすよりも自分の心が満たされたい気持ちを優先」する霊格が低い人が現れやすく、それが伝染しやすいのです。
分離の時代
昔起きた戦争は、とっくに終結しています。
そのきっかけは何だったかというと「歩み寄り」です。
みんな人間だからこそ、戦い続けて行く中で、それぞれの心の中に「これは正しくない」という気持ちがふつふつと湧き出てきます。
そのうちに、どちらにも相手の言い分がわかる人が増えていき、戦争終結へ向かう変化点となります。
お互いが歩み寄ることができない「個」の時代である「分離」の時代は、歩み寄りにくいため戦争が起きやすい時代ともいえるのです。
解決策としては「相手の考えにも一理あるかも?」と少しづつですが理解し始めると、戦いへの興味が薄れます。
時代は、分離と統合を繰り返していくと言われていますが、歩み寄りにより統合に向かうことができます。
まとめ
戦争とはさまざまな要因が複雑に絡み合っていますが、スピリチュアル的な側面から見ると、意外とシンプルです。
戦争を起こすのではなく歩み寄りを意識してみると、問題が解決していくはずです。
戦争って他人事ではなく、誰の心にも大きな影響を与えてくるものです。
これからの時代は、自分自身でしっかりと考え自分自身で決断し、「気づき」を得て「霊格」を高めていく必要があります。